違約金を払ってWiMAXからどんなどきもWiFiに乗り換えるべき!?2つを徹底比較

Wi-Fi ポケットwifiサービス

「WiMAXからどんなときもWiFiに乗り換えたら、ネットが使いやすい」
「WiMAXから速度制限のないどんなときもWiFiに乗り換えを考えている」

インターネットの口コミで、このような書き込みを目にしたことはありませんか?

どんなときもWiFiは「データ完全使い放題」のポケットwifiです。WiMAXの速度制限を不満に思う人が、真っ先に乗り換え先の候補に挙げることが少なくありません。

私も実際に使って「WiMAXの一番の欠点は速度制限」だと思っています。速度制限が不満だけど、契約してまだ1年程度です。「高い違約金を払ってどんなときもWiFiに乗り換える価値があるか?」と、疑問に思う部分もあります。

私と同じような悩みを持つ人の疑問を解消するため、この記事では次の4つの詳しく解説します。

  • WiMAXとどんなときもWiFiの比較
  • どんなときもWiFiの利用がおすすめな人
  • WiMAXの利用がおすすめな人
  • どんなときもWiFiの注意点

WiMAXからどんなときもWiFiに乗り換えを考えている人、WiMAXとどんなときもWiFiのどっちがおすすめかわからない人はぜひ参考にしてみてください。

1.WiMAX  vs どんなどきもWiFiを8つの視点で徹底比較

ネットワーク

どんなときもWiFiは、通信サービスの株式会社グッド・ラッグが提供するポケットwifiです。2019年3月に提供を開始したばかりにもかかわらず、WiMAXからどんなときもWiFiに乗り換えする人が増えています。

インターネットを選ぶときに多くの人がチェックする8つの項目で、WiMAXとどんなときもWi-Fiを比較してみました

  • 実効速度
  • 速度制限
  • 対応エリア
  • 料金
  • 契約期間
  • 端末
  • 初期設定
  • 解約金

WiMAXからの乗り換え検討している人、どっちを使うか迷っている人はじっくり確認してみてください。

1-1.実効速度

結論をいうと、WiMAXのほうが平均実効速度は40~50Mbps前後と速いです。

WiMAXは最新機種W06の最大速度が1.2Gbps。どんなときもWiFiは最大速度150Mbpsです。この最大速度とは、あくまでも通信環境がよいときの理論上の実現可能な最速スピードでしかありません。

しかも、WiMAX W06の最大速度は、一定の条件下でないと実現できない速さ。そのため、ポケットwifiを選ぶときに注目すべき速度は、実際に使ってみたときの実効速度です。

実効速度は、同じ回線の同機種の端末でも下記に左右されるため、常に同じ速度が出るとは限りません。

  • 時間帯
  • 周辺環境
  • 利用端末
  • 天候
  • 利用者の数

客観的なデータで比較したいので、みんなのネット回線速度でWiMAXとどんなときもWiFiの直近3か月分の平均実効速度を調べてみました。

■WiMAXとどんなときもWiFiの平均実効速度の比較

時間帯

WiMAX W06

WiMAX WX05

どんなときもWiFi

下り:48.35Mbps

上り:4.18Mbps

下り:48.29Mbps

上り:5.92Mbps

下り:26.83Mbps

上り:13.47Mbps

下り:48.89Mbps

上り:5.2Mbps

下り:44.25Mbps

上り:6.18Mbps

下り:22.52Mbps

上り:12.52Mbps

夕方

下り:31.87Mbps

上り:3.95Mbps

下り:53.41Mbps

上り:6.0Mbps

下り:22.29Mbps

上り:12.1Mbps

下り:23.41Mbps

上り:2.96Mbps

下り:22.49Mbps

上り:2.83Mbps

下り:22.25Mbps

上り:10.88Mbps

深夜

下り:46.92Mbps

上り:3.55Mbps

下り:42.28Mbps

上り:4.14Mbps

下り:28.8Mbps

上り:14.27Mbps

※2019年11月19日時点の情報

平均実効速度を見る限りでは、下りはWiMAXは40~50Mbps前後。夜のアクセスが増える時間帯だけ約20Mbps前後に速度定低下します。上りは最新機種でも5Mbps前後しか速度が出ないことが分かりました。実効速度は機種ごとに大きなちがいはありません。

一方、どんなときもWiFiの平均実効速度は下りが20~30Mbps前後。WiMAXほど速くありません。上りは10~15Mbps前後とWiMAXの2倍近く速度が出ます。

インターネットの操作で主に影響するのは下りの速さ。私は一世代前のW05を使っていますが、電波を5Ghzに切り替えると調子が良いときは下り60~70Mbpsは速度が出ます。速さにこだわる人はWiMAXを選ぶとよいでしょう。

1-2.速度制限

速度制限は、完全無制限のどんなときもWiFiが有利です。どんなときもWiFiは、どれだけデータを使っても高速通信まま。サポートに問い合わせたところ、「漫画村のようにコンテンツの不正アップロードや違法ダウンロードをしない限り、どんなに使っても速度制限をかけない」とのことです。

どんなときもWiFiの端末にはクラウドSIMが内蔵されています。クラウドSIMとは、ネットワーク上で膨大なSIMカードを管理する新技術のことです。ネットワーク上にあるSIMカードの中から、利用者の通信環境に合わせて、最適なSIMカードを1枚ずつ自動で選ぶ仕組みとなっています。そのため、「クラウドSIMの仕組みから利用者が増えても、通信規制をかけることはまずない」と、サポートから説明を受けました。

クラウドSIMの仕組みと普通のSIMのちがいは、下記図を参考にしてみてください。

一方、WiMAXのギガ放題プランには次の速度制限があります。

■WiMAXのギガ放題プランの速度制限

(ハイスピードモード)

・容量:1ヵ月無制限、3日で10GB

・条件:3日で10GB以上使うと翌日18時~翌々日2時まで約1Mbpsに低速化。

(ハイスピードプラスエリアモード)

・容量:1ヵ月7GB

・条件:7GB以上使うと翌月まで約128Kbpsに低速化。通信モードを変えても解除不可。

無制限なのはハイスピードモード時の1か月の通信量だけ。それ以外は速度制限がかかります。動画の視聴や音楽鑑賞、電子書籍の閲覧などをすれば、あっという間に3日で10GB使ってしまうでしょう。ストレスなく動画を視聴するなら、少なくとも5Mbpsの速度が必要です。そのため、速度制限が一切ないどんなときもWiFiが圧倒的に優れています。

1-3.対応エリア

対応エリアも圧倒的にどんなときもWiFiが有利です。ドコモ・au・Softbankと3回線が利用できるからです。人が住めない山奥に行かない限り、どこでも使えると思ってよいでしょう。海外でもそのまま使えるところも大きなメリットです。

一方、WiMAXの提供エリアは順次拡大中ですが、まだ全国各地で使えるポケットwifiではありません。WiMAXでもハイスピードプラスエリアモードに切り替えれば、auの携帯電話と同じ通信エリアにアクセスできます。しかし、幅広いエリアで使えても、ハイスピードプラスエリアモードは、ギガ放題プランでも使えるデータ量が7GBまでと制限されるので、使い勝手がよくありません。

対応エリアも広く屋内や地下でもつながりやすいので、場所を選ばず使いたい人はどんなときもWiFiを選んだほうがよいでしょう。

1-4.料金

料金は、WiMAXとどんなときもWiFiは「どっちがお得」とは断言できません。WiMAXはプロバイダの種類がたくさんあり、キャンペーンの内容次第で契約期間中の料金が大きく変わるからです。

WiMAXの人気プロバイダ3社でW06を使ったときのギガ放題プランと、どんなときもWiFiの料金を比較して表にまとめてみました。

■WiMAX人気プロバイダ3社とどんなときもWiFiの料金比較

プロバイダ

UQ WiMAX

GMOとくとくBB

Broad WiMAX

どんなときもWiFi

月額料金

3,880円(※1)

1~2か月目:2,170円

3~36か月目:3,480円

37か月目以降:4,263円

1~2か月目:2,726円

3~24か月目:3,411円

25か月目以降:

4,011円

1~24か月目:3,480円

25か月目以降:3,980円

端末代

15,000円

0円

0円

0円

事務手数料

3,000円

3,000円

3,000円

3,000円

キャッシュ

バック

3,000円

2,000円

なし

なし

2年目の

実質料金

111,120円

81,900円

83,494円

86,520円

3年目の

実質料金

157,680円

123,660円

131,626円

134,280円

4年目の

実質料金

204,240円

133,056円

179,758円

182,040円

※1:2年自動更新ありの月額料金
※2:クレジットカード払いを選択したときの金額
※3:2019年11月現在

WiMAXは端末を無料で提供してくれるプロバイダが多いです。月額料金の割引額が多く、割引期間が長いプロバイダを選べば、契約期間中の実質料金はどんなどきもWiFiより安くなります。GMOとくとくBBとBroad WiMAXの2~4年目の実質料金は、どんなときもWiFiよりもお得です。

しかし、2019年10月から、UQ WiMAXのように端末代の大幅割引をやめるプロバイダが、少しずつ増えてきました。月額料金の割引も最初の数か月だけ。4か月目以降は月額料金が4,000円以上するプロバイダがほとんどです。

WiMAXのプロバイダ次第なので、どんなときもWi-FiとWiMAXは「どっちがお得」とは一概に断言できません。ただし、料金体系がシンプルでわかりやすいのはどんなときもWiFiです。

1-5.契約期間

契約期間を比較するとWiMAXが若干有利です。WiMAXプロバイダの多くは3年契約の料金プランを提供しています。しかし、FUJI WiFiならWiMAXをレンタルできるので契約期間の縛りがありません。

UQ WiMAXは、月額料金が4,050円と少し高くなりますが、契約期間の縛りのないプランもあります。レンタルではないので購入した端末は自分のものです。BIGLOBE WiMAXでは、利用開始から13か月目以降なら、いつ解約しても違約金はかかりません。

その点、どんなときもWiFiは2年契約の料金プランです。以下のいずれかの条件を満たしていないと違約金が発生します。

  • 契約更新月以外の解約
  • 「いつでも解約サポート」の対象外の回線に乗り換え

1-6.端末

新旧含めて選べる端末の種類が多く、端末の性能はWiMAXが高いです。一方、どんなときもWiFiはD1の1機種しか提供していません。おそらく、クラウドSIMに対応した端末の種類が少ないからでしょう。

WiMAXとどんなときもWiFiの端末の性能を比較して、表にまとめみました。

■WiMAXとどんなときもWi-Fiの端末比較

 

W06

WX05

どんなときもWiFi

速度

■ハイスピードモード
下り最大:558Mbps
上り最大:30Mbps

 ■ハイスピードプラスエリアモード
下り最大:867Mbps
上り最大:30Mbps

下り最大:440Mbps
上り最大:30Mbps

 

下り最大:150Mbps
上り最大:50Mbps

 

バッテリー持ち時間

最大約11時間40分

 

最大約14時間

 

最大約12時間

接続可能台数

16台

10台(Wi-Fi機器)

5台

 

サイズ

約128×64×11.9mm

約111×62×13.3mm

127 x 65.7 x 14.2 mm

重さ

約125g

約128g

151g

WiMAXのほうが理論上の最大速度が速い機種を用意しています。特にW06とWX05は、WiMAXの屋内やビル街で電波が届きにくい性質をカバーする機能も搭載されています。そのため、従来の機種と比べて電波が届きやすいので、スムーズにインターネットができるでしょう。

接続端末台数もW06が16台、WX05が10台と多いです。それと比較してどんなときもWiFiは5台までしか端末を接続できません。

サイズや、重さ、バッテリー持ち時間は、WiMAXとどんなときもWiFiでそこまで大きなちがいはありません。ただ、どんなときもWiFiの端末は、端に突起物があるので「ちょっと持ちにくい」との声もありました。

また、どんなときもWiFiの端末は「妙に熱いけど故障?」と心配する人も多かったです。

どんなときもWiFiのサポートに確認したところ、「発熱しやすい端末なので、正常な動作」との回答がもらいました。公式ホームページにもそう書いています。WiMAXの端末やスマホ、デジカメを使って特に機器が熱くなることはないので「本当にそうなのか?」と少し疑問に思うことも……。

全体的に見てWiMAXのほうが端末の性能は良いといえます。

1-7.初期設定

どんなときもWiFiの端末にはクラウドSIMが内蔵されているので、初期設定をする必要はほとんどありません。インターネットにつなぎたいパソコンやスマホにどんなときもWi-Fiの端末を登録すればすぐに利用できます。

一方、WiMAXは契約後に端末にSIMカードを挿入しなければ使えません。パソコンやスマホの操作に慣れている人にとってSIMカードの挿入は些細な操作かもしれません。しかし、機械の操作が苦手な人からすれば、取り扱い説明書を見て作業をするのは面倒です。

どんなときもWiFiのほうが初期設定の手間がかかりません。パソコンやスマホが苦手な人スでも気軽に使えるポケットwifiといえます。

1-8.解約金

解約金自体は、一部のプロバイダをのぞきWiMAXととどんなときもWiFiは変わりません。契約更新月も1か月しかないところも同じです。

■WiMAXとどんなときもWiFiの解約金と更新月

契約期間

解約金

0~12ヵ月

19,000円

13~24ヵ月目

14,000円

25か月目(更新月)

0円

26か月目以降

9,500円

しかし、どんなどきもWiFiには、「いつでも解約サポート」が勧めるインターネット回線に乗り換えれば、いつ解約しても解約金は一切かかりません。いつでも解約サポートとは、オペレーターが使用者の利用状況をヒヤリングして、おすすめのインターネット回線を提案してくれるサービスです。

WiMAXでは、どんなときもWiFiと同系列の会社が運営するBroad WiMAXのみ「いつでも解約サポート」に対応しています。「いつでも解約サポート」の窓口は、どんなどきもWiFiとBroad WiMAXはどちらも同じです。今回、どんなときもWiFiのサポートに確認しても詳細な乗り換え先は不明でした。しかし、Broad WiMAXと窓口が同じなので、どんなときもWiFiでも下記通信会社なら無料で乗り換えできるでしょう。詳細は契約後に確認してみてください。

■いつでも解約サポートの対象となる乗り換え先

(モバイル回線)

・Softbank Air

・NEXT mobile

(光回線)

・Softbank 光

・auひかり

・So-net光コラボレーション

・ビッグローブ光

・broad 光 

・Yahoo!JAPAN BB

・Broad LTE

・ドコモ光

・NURO光

・ピカラ光

・コミュファ光

「いつでも解約サポート」を使えば違約金0円で乗り換えできるところは、どんなときもWiFiのメリットといえます。WiMAXではBroad WiMAX以外は「いつでも解約サポート」を使うことはできません。

2.WiMAXじゃダメ?どんなときもWiFiがおすすめな人の特徴

ネットワーク

特徴を比較した結果、WiMAXよりもどんなときのWiFiの利用がおすすめできる人の特徴を紹介します。

2-1.速度制限を気にせず使いたい

動画をよく見るので速度制限を一切気にしないで使いたい人は、完全使い放題のどんなときもWiFiがおすすめです。

「データ使い放題」といっておきながら、1~3日間の通信量の規制を行うWiFiサービスがほとんど。WiMAXのギガ放題プランはまさにそうです。3日で10GB以上使うと、翌日22時から翌々日2時まで約1Mbpsに速度低下します。「ゆるい速度制限なので大丈夫」という人もいますが、仕事でネットで調べ物をするときは速度制限がかかると、作業効率が悪いのでイライラします。

その点、どんなときもWiFiは1か月や数日おきの速度制限は本当にゼロです。WiMAXの中途半端な速度制限に不満に抱く人は、どんなときもWiFiに乗り換える価値はあります。

2-2.WiMAXがつながりにくいエリアに住む

WiMAXがつながりにくいエリアに住む人も、どんなときもWiFiの利用は向いています。どんなときもWi-Fiは、ドコモ・au・Softbankと3社のLTE網にアクセスできるからです。大手3社の携帯電話と同じ通信網を使っているため、全国のほとんどのエリアで使えると思って問題ありません。

WiMAXは提供エリアを順次拡大していますが、まだ都市部でしか利用できません。地方も県庁所在地の周辺メインで、郊外に行くと使えないエリアが多いです。

WiMAX2+だとつながらないので、au 4G LTE網にアクセスするハイスピードプラスエリアモードにすることが多い人は、どんなときもWiFiへの乗り換えたほうがよいでしょう。

2-3.口座振替で安くモバイルWiFiを使いたい

どんなときもWiFiは、料金の支払いが口座振替でも安く使いたい人にもおすすめできるモバイルWiFiです。どんなときもWiFiは口座振替でも月額3,980円と、比較的安い値段で利用できるからです

WiMAXでも次の3社で口座振替ができます。

  • Broad WiMAX
  • BIGLOBE WiMAX
  • UQ WiMAX

しかし、口座振替だと受け取るキャンペーンの種類が少なかったり、端末の分割払いがNGだったりすることも……。

どんなときもWiFiでは、月額料金が少し高くなるだけで、その他の条件はクレジットカード払いとほとんど変わりません。強いていえば、月額料金に200円の口座振替手数料が上乗せされるぐらいです。2年目以降は4,410円と少し高くなります。

しかし、この価格帯で「完全使い放題」「トリプルキャリア対応」「口座振替」を満たすモバイルWiFiは他にありません。2年目以降は少し高くても、口座振替で料金を払いたい人はWiMAXから乗り換える価値はあるでしょう。

2-4.海外でもポケットwifiを使いたい

どんなときのWiFiは海外でも使えるポケットwifiなので、海外出張や海外旅行をする機会が多い人にもおすすめです。1台の端末で日本国内と海外131か国で利用できるからです。しかも、海外に行く前に事前準備をする必要が一切ありません。

ただし、国内利用と海外利用で次の条件は異なります。

■海外利用時の条件

(速度制限)

・容量:1日1GBまでの利用

・条件:1GB以上使うと348Kbpsに低速化。日本時間の翌日9:00には容量リセット。

(料金)

使った日だけ料金を請求。使わない日は課金なし。

・ヨーロッパ・北米・アジア・オセアニア74か国:1,280円/1日

・中東・南米・アフリカ56か国:1,880円/1日

海外での利用料金は、プリペイド式の海外SIMと比べたらやや割高です。プリペイド式の海外SIMのなかには、5日間高速通信が使い放題で「ネット+通話+SMS+デザリング」が2,500円で利用できるものもあります。SIMフリースマホを使っている、キャリアのスマホでSIMロックの解除ができる人は、海外ではどんなときもWiFiよりもプリペイド式の海外SIMを使ったほうがお得です。

しかし、海外に行く前の準備が忙しくて、SIMロックの解除など面倒な設定をしたくない人もいますよね。なるべく手間を省きたい人には、多少料金が高くても端末さえ持っていけば、現地でそのまま使えるどんなときもWiFiがあると便利でしょう。

3.ネットでは不評!?WiMAXの利用をおすすめできる人の特徴

WiMAXは一部のユーザーからあまり評判がよくありません。Twitterでも否定的な意見をたびたび見かけます。

 

 

しかし、本当にWiMAXは、「使いづらいポケットwifi」と断言できるのでしょうか。私は現在、WiMAXを使っていますが、以前使っていたフレッツ光 マンションと比べてそこまで悪いと感じません。実体験から、WiMAXはどんな人に向いているポケットwifiなのか説明します。

3-1.都市部在住でサブ回線としてWiMAXを利用

都市部在住で自宅では光回線、外出先でサブ回線にWiMAXを使用する分には問題ありません。外出先が地方の郊外とかでなければ問題なく使えるでしょう。

私は埼玉県大宮市在住で、取材や打ち合わせで東京23区に行くときはWiMAXを持っていきます。東京23区なら地下をのぞいて、屋外と屋内で不自由したことはありません。大宮駅周辺も都会なので、つながらなくて困ったことはありません。自宅周辺でも屋外と屋内問題なく使えています。

自宅のインターネットは光回線でパソコンやスマホをWi-Fi接続して、外出先でしかWiMAXを使わなければ速度制限にひっかかることもほとんどないでしょう。都市部在住でポケットwifiはサブ回線としてWiMAXを使っている人は、違約金を払ってまでどんなときもWiFiに乗り換える必要はありません。

3-2.都市部在住でネットはGoogle検索やSNS投稿のライトユーザー

都市部在住で自宅の回線がWiMAX1本でも、下記目的でしかインターネットを使わないライトユーザーならWiMAXのままで問題ないでしょう。

  • ネットサーフィン
  • テキスト中心のSNS投稿

ネットサーフィンやSNS投稿でも、毎日5時間以上インターネットを使うとWiMAXの速度制限がかかる機会は増えます。しかし、速度制限でも約700~1Mbpsの速度がでるので、遊びでネットサーフィンをする程度ならそこまでストレスを感じません。YouTubeの低画質の動画も最初の立ち上がりが遅いだけで、途中で動画が止まることはほとんどありません。

ネットサーフィンやSNS投稿中心で、平日は夜に1~2時間程度、週末も3時間未満しか使わない人は、速度制限がかかることはまずないでしょう。都市部在住のインターネットライトユーザーなら、WiMAXを継続利用しても問題ないといえます。

3-3.契約期間の縛りのないモバイルWiFiを使いたい人

好きなときに解約したいので、契約期間に縛りのないポケットwifiを使いたい人にもWiMAXはおすすめです。実はFUJI WiFiなら月額3,200円でWiMAXのギガ放題プランが長期レンタルで使えます。

レンタルなのでプロバイダ契約とちがい、契約期間の縛りはありません。初回だけ事務手数料3,000円の支払いは必要ですが、端末代や解約金の支払いは不要です。別のポケットwifiや光回線に乗り換えたいと思ったら、すぐに乗り換えできます。ただし、FUJI WiFiで使える機種はW05やW04。W06やWX05など最新の人気機種は使えません。

端末の性能にこだわりがなく、自由に乗り換えしたい人は低価格の月額料金で長期レンタルができるWiMAXがおすすめです。

4.契約前に要チェック!?どんなときもWiFiの注意点6つ

ネットワーク

WiMAXと比較した結果、どんなときもWiFiに大きな欠点がないように思いませんか?しかし、契約前に知っておくべき注意点が6つあります。1つひとつ詳しく説明するので、どんなときのWiFiの利用を前向きに考えている人は、しっかりチェックしましょう。

4-1.レンタルなので返却が必要

どんなときもWiFiから提供される端末はレンタル品です。そのため、解約後は返却しなければなりません。契約期間中に端末故障や紛失、水没させると新品と交換になるため、18,000円の費用が発生します。返却時の付属品の欠品や返却期限に遅れたときも、機器損害金として18,000円の支払いが必要です。

契約期間中に端末が壊れたときのために、月額400円で「あんしん補償」と呼ばれるオプションを用意しています。端末の故障が心配な人は、契約の際に加入しておくとよいでしょう。ただし、紛失や盗難はあんしん補償の対象外なので注意してください。

4-2.WiMAXとちがい契約前のお試し利用ができない

どんなときもWiFiは、契約前のお試し利用ができません。マルチキャリアに対応しているため、全国のほとんどの地域で利用できます。大手キャリアのLTE回線を使っているため、WiMAXよりも室内で使いやすいでしょう。

しかし、どんなときもWiFiは無線通信です。光回線やCATVのような固定回線とちがい、常に通信品質が安定しているとは限りません。そのため、確実に自宅や自宅周辺で快適にインターネットが使えるかは、契約してみないとわかりません。

契約後に「電波が届きにくい」「速度が遅い」と思っても、どんなときもWiFiが指定する乗り換え先でなければ、無料の解約はできません。UQ WiMAXのように15日間無料のお試しレンタルがないので、少し不便でしょう。

4-3.つながりにくく速度が遅いことも

マルチキャリアで、どこでもつながることがメリットのどんなときもWiFiですが、つながりにくく速度が遅い場合もあります。

Twitterで口コミを調べていると、東京ディズニーランドではどんなときもWiFiよりもWiMAXのほうが速いとのことです。

また、遅すぎるとの声も……。

端末側で最適な回線に接続すると公式サイトには案内があります。しかし、実際にはほとんどSoftbankの回線に接続されるようです。auやドコモの回線につながっても、速度が遅いことが多いとの投稿を目立ちました。

「WiMAXよりもつながりやすい」との声が目立ちますが、自宅や周辺の通信環境によりつながりにくくて、遅いこともあると覚えておきましょう。

4-4.口座振替は審査に時間がかかるので即日発送は無理

口座振替を選ぶとクレジットカード払いと比べて、審査に時間がかかるので即日利用はできません。

クレジットカードは、カード会社の入会審査にクリアしないと入会できません。カード会社の入会審査では信用情報機関を使って、利用者の年収や過去の返済状況を調べています。そのため、クレジットカードを持っている人は、どんなときもWiFiの月額料金の支払い能力があると判断されて最短即日で利用できます。

しかし、口座振替だと申し込みの際に、通信事業者が利用者の支払い能力を判断できません。口座振替では通信事業者が独自の審査を行うので、利用できるまでに少し時間がかかります。どんなときもWiFiのサポートに、口座振替だと利用までどのくらいかかるのか質問したところ、「審査は別の機関に委託しているので、正確な時間はわかりません」とのことです。

WiMAXで口座振替を選んだ場合、利用までに平均1~2週間かかります。どんなときWiFiも同じくらい時間がかかると思っておくとよいでしょう。

4-5.Ping値は遅いのでゲームの利用は基本的に不向き

どんなどきもWiFiは、Ping値と呼ばれる通信の応答速度が約60~70msと遅いので、ゲームの利用は向いていません。一般的にオンラインゲームの推奨Ping値は30ms。Ping値が遅いと、攻撃・防御・技などの操作を行っても、画面に反映されるまでに時間がかかります。速度制限なしで高速通信ができても、ゲームで使うとストレスを感じるかもしれません。

4-6.未成年は契約できない

どんなときもWiFiは残念ながら未成年は契約できません。口コミを調べていると「回線工事が面倒なのでモバイルWiFiを使いたい」、と思う1人暮らしをはじめた大学生が結構いました。どんなときもWiFiを使いたいときは、契約者名義を両親や成人した兄弟で契約してみてください。

結論:幅広い人におすすめできるのはどんなときもWiFi

WiMAXとどんなときもWiFiで、インターネットを選ぶときにチェックしたい8つの項目別を比較した結果、以下のことがわかりました。

  • 実効速度:WiMAXが〇
  • 速度制限:どんなときもWiFiが〇
  • 対応エリア:どんなときもWiFiが〇
  • 料金:WiMAXのプロバイダ次第なので△
  • 契約期間:WiMAXが〇
  • 端末:WiMAXが〇
  • 初期設定:どんなときもWiFiが〇
  • 解約金:どんなときもWiFiが〇

どんなときもWiFiは〇の数が4つと少し多いです。唯一比較できないのが料金でした。そのため、総合的に見てどんなときもWiFiのほうが幅広い人におすすめできるモバイルWiFiといえます。

比較の結果から、次の特徴を持つ人は、どんなときもWiFiの利用がおすすめです。

  • 速度制限を気にせず使いたい
  • WiMAXがつながりにくいエリアに住む
  • 口座振替で安くモバイルWiFiを使いたい
  • 海外でもポケットwifiを使いたい

一方、WiMAXは次の特徴を持つ人におすすめのポケットwifiといえます。

  • 都市部在住でサブ回線としてWiMAXを利用
  • 都市部在住でネット利用はGoogle検索やSNS投稿のライトユーザー
  • 契約期間の縛りのないモバイルWiFiを使いたい

WiMAXを使って不便に思う人は、一度乗り換えてみるとよいかもしれません。特に不自由出ない人は、下手に乗り換えると高額な違約金が発生する場合があるので、継続利用をおすすめします。

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