WiMAXでオンラインゲームは可能!ただし他のプレイヤーに迷惑がられるので要注意

オンラインゲーム WiMAX

「WiMAXを使えば自宅でも外でもオンラインゲームがプレイできる!」

と、普段からオンラインゲームをプレイする人なら、誰もが一度は考えたことがあるのではないでしょうか。

実際、筆者もWiMAXでNintendo Switchのネット対戦を楽しんでいるので、WiMAXでオンラインゲームをプレイすること自体は全く問題がありません。

ですが、先に結論をお伝えすると、WiMAXでオンラインゲームをプレイするのは他のプレイヤーに迷惑がられるので注意が必要です。

迷惑がられてしまう理由は、WiMAXの接続が不安定で通信が切断されたり、タイムラグのせいで公平な勝負ができなかったりするためです。

そのため、FPSやMMORPGを快適にプレイするためには固定回線(光回線)が必要不可欠だといえます。

とはいえ、住んでいる物件で開通工事ができないなどの理由で固定のインターネット回線を契約できない人も多いことでしょう。

そこでこの記事では、WiMAXで快適にオンラインゲームをプレイするための対策や設定方法についてご紹介します

この記事を読めば、たとえ固定回線を契約できない人でもWiMAXで快適にオンラインゲームを楽しむことができます。

すでにWiMAXを使っている人にとっても役立つ情報が盛りだくさんなので、ぜひ最後までご覧ください。

1.WiMAXでのオンラインゲームは「プレイ自体は可能だが不安定」で基本的には不向き

不向き

冒頭でもお伝えした通り、WiMAXでのオンラインゲームはプレイ自体は全く問題ありません。

ですが、実際にプレイした経験談からお伝えすると、下記の理由でオンラインゲームのプレイにWiMAXは不向きだと言えます。

オンラインゲームのプレイにWiMAXが不向きな理由

  • 接続が不安定でまともにゲームがプレイできないことがある
  • キャラクターの動きがカクついたりワープしたりなどタイムラグが起こる
  • 直近3日間の10GB制限でオンラインゲーム自体がプレイできない

オンラインゲームといえば、遠く離れたプレイヤーと対戦して勝敗を競ったり、協力しながら冒険を進めたりしますよね。

そのためには常に快適なデータ通信ができる高速インターネットが必要ですが、WiMAXでは使用している周波数帯や電波の性質上、オンラインゲームに適した通信が難しいのが現状です

また、自分の目線では快適にプレイできているように見えて、実は他のプレイヤーから見るとタイムラグが起こっているパターンもあります。

そのため、オンラインゲームのプレイにWiMAXは不向きだと言わざるを得ないのです。

2.口コミから分かるWiMAXでオンラインゲームのプレイが嫌がられる理由

ここまで、WiMAXでオンラインゲームをプレイするのは不向きである理由を筆者の経験談ベースでお伝えしてきました。

この項目では、実際にWiMAXでオンラインゲームをプレイする人や、その人たちに対する口コミをまとめてご紹介していきます。

Twitterで口コミを探してみると、かなり厳しい声が数多く上がっています。

 

ご紹介した口コミから分かる、WiMAXでオンラインゲームのプレイが嫌がられる理由をまとめると下記の通りになります。

口コミから分かるWiMAXでオンラインゲームのプレイが嫌がられる理由

  • タイムラグのせいで公平な勝負ができない
  • ゲームのプレイやアップデートで3日間10GB制限にひっかかる
  • 回線落ちのせいで他のプレイヤーに迷惑がかかる

近年のオンラインゲームでは、FPSやMMORPG、アクションシューティングなど、ゲームの勝敗においてタイムラグが致命的となるゲームが多数登場しています。

WiMAXでは周波数帯や電波の特性上、どうしてもタイムラグや通信切断が起きてしまいゲームを満足にプレイできないことが多々あります

また、常にデータの送受信を行うボイスチャットが必要不可欠なゲームも多いため、3日間で10GBまでしか高速通信が使えないWiMAXではすぐに速度制限となってしまいます。

要するに、WiMAXだと快適にオンラインゲームをプレイできない可能性が高くなるので多くのプレイヤーから嫌がられているのです。

3.WiMAXでオンラインゲームをプレイするのが嫌がられる4つの原因

オンラインゲーム

「WiMAXでオンラインゲームをプレイするのが嫌がられる理由は分かったけど、どうしてWiMAXだとちゃんとプレイできないの?」

と疑問に思う人も多いことでしょう。

そこでこの項目では、WiMAXでオンラインゲームをプレイするのが嫌がられる4つの原因を説明していきます。

主な原因は全部で4つあります。

WiMAXでオンラインゲームをプレイするのが嫌がられる4つの原因

  • PING値が高い
  • WiMAXが使用する周波数帯
  • 直近3日間での10GB制限
  • ポート開放ができない(実際は有料オプションで対応可能)

それぞれの原因をしっかりと覚えた上で、後述する「4.WiMAXでオンラインゲームを快適にプレイするための対策や設定方法」をご確認ください。

3‐1.PING値が高い

オンラインゲームをプレイする時は通信速度が重要視されがちですが、実は通信速度以上に重要なのが「PING値」という数値です。

簡単に説明すると、情報伝達の往復時間を数値化したものですが、WiMAXなどのポケットWi-FiではPING値が高い傾向にあります。

少し分かりづらいかと思うので、下記のケースを例にPING値を説明してきます。

PING値とは?

  1. ゲーム内で敵を攻撃するためにプレイヤーがボタンを押す
    • まだキャラクターは攻撃していない
  2. ボタンを押したという信号がゲームサーバーに送信
  3. ゲームサーバーが受信した信号を元に「攻撃する」という信号を発信
  4. 「攻撃する」という信号を受信して反映されるとキャラクターが敵を攻撃する

オンラインゲームでは、上記のようなやり取りを常に超高速で複数同時に行っています。

この時、PING値の数値が高いと、ボタンを押してから操作が画面に反映されるまでの時間が長くなってしまい、いわゆる「タイムラグ」が発生してしまうのです。

快適にオンラインゲームをプレイするためのPING値の最低限の目安は50ms以下ですが、WiMAXの平均的なPING値は50~100msとかなり高めです。

さらに、FPSなどの対人戦がメインのゲームをプレイする際は15ms以下が理想なので、WiMAXでこれらのオンラインゲームをプレイするのはかなり厳しいといえるでしょう。

PING値の測定は「SPEEDTEST」などのWEBサイトで簡単に調べられるので、いま使っているWiMAXのPING値を一度調べてみてください。

3‐2.WiMAXが使用する周波数帯

WiMAXが使用している周波数帯は「2.4GHz」と「5GHz」の2種類です。

これらの周波数帯には「障害物に強い/弱い」「電波が干渉が多い/少ない」といった特徴があります。

WiMAXが使用する周波数帯の特徴

周波数帯

特徴

2.4GHz

  • 障害物に強い
  • 遠くまで電波が届く
  • 多くの家電製品や通信機器で使われているため電波干渉が起きやすい

5GHz

  • 通信速度が速い
  • 電波干渉が起きづらい
  • 2.4GHzと比べて障害物に弱い

2.4GHzと5GHz、それぞれ長所があれば短所もあるので、常に安定したデータ通信が求められるオンラインゲームにとって大きな影響をもたらします

これらはWiMAX本体の設定から使用する周波数帯のモードを切り替えられるので、基本的には「5GHz」でデータ通信を行うようにしましょう。

3‐3.直近3日間での10GB制限

WiMAXには大きく分けて「ギガ放題」と「ライトプラン(ツープラス)」の2種類があります。

多くの人は、データ通信量が無制限で使い放題の「ギガ放題」を選んでいるかと思いますが、見落としがちな落とし穴があります。

それは、直近3日間で10GBまでしか高速通信ができないという速度制限(帯域制限)がある点です。

WiMAXは直近3日間で10GBを超えると、最大1Mbps程度までの速度制限が課されてしまうのです。

そのため、常に多くの高速通信を行う必要があるオンラインゲームにとって、WiMAXの3日間10GB制限は非常に大きな痛手となります。

参考までに、オンラインゲームの1時間あたりのデータ通信量をご覧ください。

オンラインゲーム1時間あたりのデータ通信量

ゲームダウンロード(PS4)

約10GB~30GB

FF14

30MB~

PUBG MOBILE

50~60MB

PSO2

1GB~1.5GB

直近3日間での合計データ通信量が10GBを下回れば、翌日2時頃(深夜)には速度制限が解除されますが、数値がリセットされる訳ではありません。

再度10GBを超えてしまえば、また速度制限になるのでデータ通信量に気を付ける必要があります。

3‐4.ポート開放ができない(実際は有料オプションで対応可能)

一部のオンラインゲームでは、ポート開放をしないとそもそもゲームがプレイできない場合があります

「ポート」とはデータの送受信を行う専用通路のことで、普段は不正アクセスを遮断するために強固なセキュリティがかけられています(ポートフィルタリング機能)。

このポートフィルタリング機能よって安全なデータ通信が可能となっていますが、一部のオンラインゲームでもその影響を受けてしまい、プレイできないケースがあるのです。

PS4の接続テストで「NATタイプステータス:失敗」となるケースがあるかと思いますが、まさにこれが原因です。

ポート開放をするためにはグローバルIPアドレスが必要で、有料の「グローバルIPアドレスオプション」に申し込まなければなりません

ですが、そもそもメジャーなオプションではないのでその存在を知らない人が多いのが現状です。

そのため、「WiMAX=ポート開放ができない」というイメージが先行してしまい嫌がられている傾向にあります。

ここまでに解説した4つの原因があるため、WiMAXはオンラインゲームに不向きだといえるのです。

4.WiMAXでオンラインゲームを快適にプレイするための対策や設定方法

喜び

ここまで、筆者の体験談や実際の口コミから、オンラインゲームのプレイにWiMAXが不向きである理由や原因について解説してきました。

ですが、中には「それでもWiMAXでオンラインゲームをプレイしたい!」という人もいらっしゃるかと思います。

そこで、この項目ではWiMAXでオンラインゲームを快適にプレイするための対策や設定方法についてご紹介していきます。

この項目でご紹介する対策や設定方法は下記の通りです。

WiMAXで快適にオンラインゲームをプレイするための対策

  • 4‐1.LANケーブルで有線接続する
  • 4‐2.WiMAXの設置場所や障害物を移動する
  • 4‐3.WiMAX本体の設定を変更する

それぞれの方法について見ていきましょう。

4‐1. で有線接続する

WiMAXでオンラインゲームをプレイする際、LANケーブルやUSBケーブルを使って有線接続をしてください

基本的に無線接続をする人が多いかと思いますが、有線接続することで安定したデータ通信が可能となります。

なお、2019年時点での最新機種「Speed Wi-Fi NEXT W06」は有線接続の上で「ハイスピードプラスエリアモード」を使えば下り最大1.2Gbpsの超高速インターネットが使えます。

ただし、ハイスピードプラスエリアモードには月間7GBまでの制限がついてくるので、使用する際はご注意ください。

4‐2.WiMAXの設置場所や周囲の障害物を移動する

WiMAXを使う際、設置場所や周囲の障害物を移動することで電波が入りやすくなります

WiMAX本体を窓際に置いたり高い場所に設置し直したり、WiMAX端末の周囲に障害物となるような物を置かないようにしてください。

また、他の電子機器を側に置かないようにしておくと電波干渉が起こりづらいので覚えておきましょう。

4‐3.WiMAX本体の設定を変更する

WiMAX本体には、より快適なデータ通信ができるように設定を変更することができます

本体を操作して設定変更画面を表示させ、下記を参考にして各種設定を変更してみてください。

WiMAX本体の設定変更例

  • パフォーマンス設定:ハイパフォーマンス(電力を消費する代わりに速度アップ)
  • オフタイマー:オフ
  • クイック機能:クイックアクセスモードをオン(自動切断防止)
  • クレードル設定(ある場合):ルーターモードにて有線接続推奨
  • 通信帯域(周波数):5GHzに変更(電子レンジなど他の通信機器の影響を受けづらい)
  • アップデート:最新版にアップデートしておく

ここまでにお伝えした方法を試していただければ、普通にWiMAXでオンラインゲームをするよりもタイムラグが少なく快適にプレイができるかと思います。

「どうしてもWiMAXでオンラインゲームをプレイしたい!」という人は、ぜひ参考にしてください。

まとめ

  • WiMAXでのオンラインゲームはプレイ自体は可能
  • しかしながら他のプレイヤーからは迷惑がられてしまう
  • その理由は「接続が不安定でタイムラグが起こりやすい」「通信切断に依る回線落ちが起こる」「3日10GB制限で速度が出ない」の3点
  • どうしてもWiMAXでオンラインゲームをプレイしたい場合は「有線接続」をした上で「本体の設定変更」を試そう

この記事では、WiMAXでオンラインゲームをプレイしたいと考えている人に向けて、筆者の経験談や口コミをお伝えした上で、快適にプレイするための対策や設定方法をお伝えしました。

WiMAXは「PING値が高い」「使っている周波数の特徴」「3日間10GB制限」などの理由から、基本的にオンラインゲームをプレイするのには不向きです。

どうしてもWiMAXでオンラインゲームを快適にプレイしたい人は、この記事を参考にして様々な対策や設定方法をお試しください。

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