料金や通信量だけじゃない!ポケットwifiの選び方のチェックポイント6つ

Wi-Fi ポケットwifiの比較

 

「似たようなポケットwifiがたくさんあって、どれを選べばよいかわからない」

「大容量プランやギガ無制限のポケットwifiの選び方の基準がわからない」

など、ポケットwifi選びにお悩みではないですか?

ポケットwifiは、月額料金の安さや通信量の多さだけでは選べません。月額料金が安くても、解約するときに高額な違約金が発生して、余分な費用を支払うケースもあります。月間の通信量が無制限でも、数日おきの速度制限があり、かえって使いづらいことも。

ポケットwifiを選び方でチェックすべき6つのポイントを順番に詳しく解説します。使いやすくて、料金の安いポケットwifiをあわせて紹介するので、ポケットwifi選びに困っている人は参考にしてみてください。

1.ポケットwifiの選び方で大事なチェックポイント6つ

ポイント

たくさんあるポケットwifiから1社選ぶときにチェックすべきポイントは、たったの6つしかありません。順を追って、ポケットwifiを選びのチェックポイントを紹介します。

1-1.【STEP1】5つの回線の特徴を知る

まずは、ポケットwifiで使用される5つの回線の特徴を知ることから始めましょう。

ポケットwifiの多くは、通信事業者から回線を借りて通信サービスを提供するプロバイダ。プロバイダの数はたくさんあっても、ポケットwifiで使う回線は、たったの5種類しかありません。

  • マルチキャリア(クラウドSIM)
  • ソフトバンク
  • WiMAX
  • ポケットWi-Fi
  • ドコモ

回線が同じなら速度や通信品質、提供エリアはプロバイダごとに大きな違いはありません。回線ごとの特徴とおすすめユーザーを簡単に紹介します。

マルチキャリア(クラウドSIM)

マルチキャリアとは、ドコモ・au・ソフトバンクの3社の4G LTE回線が使えるポケットwifiのこと。端末に搭載されたクラウドSIMが発信する位置情報から、ネットワーク上にある最適な回線にアクセスします。

■回線の特徴

  • 1つの端末で日本・海外100か国以上と幅広いエリアで使える
  • 大手キャリアのスマホと同じ通信網を使うため、どこでも繋がりやすい
  • 平均実効速度は10~30Mbps
  • 日数・月間の速度制限なし
  • 移動時は接続先の回線が変わるため、通信が不安定になる

■こんな人におすすめ

  • インターネットの利用は屋内が中心
  • 出張や旅行で地方や海外に行くことが多い
  • 光回線が引けない場所に住んでいる
  • インターネットを長時間使用する
  • ソフトバンクやauの圏外のエリアに住む

ソフトバンク

ソフトバンクとは、ソフトバンク4G LTE回線に接続されるポケットwifiです。

■回線の特徴

  • 提供エリアはソフトバンクスマホと同じなので、日本各地で利用可能
  • 屋外、室内、地下、郊外でも通信品質が安定している
  • 平均実効速度:10~30Mbps
  • 月間通信量や速度制限の条件はプロバイダで異なる

■こんな人におすすめ

  • 国内のみの利用
  • インターネットの利用は自宅が中心
  • 動画を見るのに問題ない速度が出ればよい

WiMAX

WiMAXは、WiMAX2+とau 4G LTE回線を使うポケットwifiのこと。通常は、WiMAX2+に接続され、端末の通信モードを切り替えるとau 4G LTE回線にアクセスします。

■回線の特徴(WiMAX2+)

  • 屋外の通信に強く速度が出やすいが、郊外や地下鉄、屋内では繋がりにくい
  • 平均実効速度は20~60Mbps
  • 月間ギガ無制限で使えるが、3日で10GBの速度制限がある(au 4G LTE)
  • 提供エリアはauスマホと同じなので、全国各地で利用可能
  • 屋内、地下、郊外でも通信品質が安定している
  • 端末によりWiMAX2+より実効速度が出やすい
  • ギガ放題プランでも1か月の通信量が7GBに制限される
  • WiMAX2+が使えないエリアをカバーするためにある

■こんな人におすすめ

  • インターネットの利用は外出先が中心
  • 自宅でも動画やオンラインゲーム、ビデオ通話をほとんど使用しない
  • 都市部在住

ポケットWi-Fi

ポケットWi-Fiとは、ワイモバイルが提供するソフトバンクの4G回線を使うポケットwifiです。「ポケットWi-Fi=ポケットwifi」と思われがちですが、ポケットWi-Fiはワイモバイルの商標登録。厳密に言うと、ポケットWi-Fiという言葉は、ワイモバイルのポケットwifiでしか利用できません。

■回線の特徴

  • 提供エリアはソフトバンクスマホと同じだが、1か月の通信量は7GBまで
  • ギガ無制限のアドバンスモードは利用エリアが限定される
  • 端末701UCのみ国内と海外で利用可能
  • 動画や画像、音声通話と通信量を消費する操作は、通信品質を下がる
  • 平均実効速度は30~40Mbps

■こんな人におすすめ

  • 光回線のサブ回線として利用
  • 1か月の通信量が7GB未満
  • 出張や旅行のときのみ利用

ドコモ

ドコモとは、ドコモ4G・5G回線を使ったポケットwifiです。

■回線の特徴

  • 提供エリアはドコモスマホと同じで全国各地
  • 5G対応端末は、対応スポットは5G回線に接続され、エリア外は4G回線にアクセス
  • 郊外や地下でも繋がりやすく、 プラチナ4Gや5Gは実効速度が速い
  • プロバイダがドコモだと1か月の通信量は最大60GBまで

■こんな人におすすめ

  • 光回線のサブ回線代わりに利用
  • ソフトバンクやauが繋がらない地域で利用
  • 1か月の通信量が30~60GB
  • 大容量通信よりも高速通信を重視したい

1-2.【STEP2】1か月に使える通信量を知る

次は、自分が1か月に使うおおよその通信量と、ポケットwifiで使える通信量をチェックしましょう。

1か月に使える通信量は、プロバイダの料金プランに左右されます。ポケットwifiの1か月の通信量は、5・7・20・30・50・100・大容量・無制限であるケースがほとんど。

料金プランの通信量の上限を超えると、速度制限がかかり、翌月まで低速化します。ほとんどのプロバイダで、一度制限がかかると翌月まで解除できません。ポケットwifiを選ぶときは、1か月にどのくらい通信量を使う予定があるのか事前に調べておきましょう。

パソコンとスマホで1GB(1000MB)あたりの通信量の目安を操作別にまとめてみました。表の数字はあくまでも、目安です。通信量は、通信環境や閲覧するWebサイトに左右されるため、参考程度と考えてください。

■パソコンの1GBあたりの通信量の目安

操作通信量利用回数
Yahoo!トップページの閲覧約0.4MB約2347回
300文字程度のテキストメール約0.01MB約10万通
最高画質で撮影した画像つきのメール約3MB約333通
YouTube(360p)で3分視聴約10MB約100回
Googleマップで現在の位置表示約0.75MB約1333回
Skypeで音声通話を1分約588KB約28時間
ZOOMで1時間ビデオ会議約600MB約1回

■スマホの1GBあたりの通信量

操作通信量利用回数
WebでYahoo!トップページの閲覧約0.3MB約3207回
300文字程度のテキストメール約0.01MB約10万通
最高画質で撮影した画像つきのメール約3MB約333通
YouTube(360p)で3分視聴(※)約10MB約100回
Googleマップで現在の位置表示(※)約1.5MB約666回
LINEトークを1回約0.2KB約13.3万回
LINE音声通話を1分約0.3MB約55時間
LINEビデオ通話を約1分約5MB約3.3時間
Instagramで写真を5分閲覧約50MB約1.3時間
Skypeで音声通話を1分約0.9MB約18時間
ZOOMで1時間ビデオ会議約320MB約3回

※対応アプリを使用

写真の多いWebサイトの閲覧や音声・ビデオ通話は、短時間の操作でも通信量を消費します。最近は、月額3,000~3,500円前後で、大容量プランや無制限プランを提供するプロバイダが増えてきました。動画の視聴や通話をする機会が多い人は、大容量プランや無制限プランのあるプロバイダを選ぶとよいでしょう。

1-3.【STEP3】速度制限の条件

3つ目のチェックポイントは、速度制限の条件。ポケットwifiは、基本的に速度制限が設けられています。速度制限がかかると、一定期間、速度が低速化するため、快適な速さでインターネットが使えません。ポケットwifiを選ぶときは、1か月に使える通信量とセットで速度制限の条件を確認しましょう。

人気プロバイダの速度制限の条件を紹介するので、ポケットwifiを選びの参考にしてみてください。

■人気プロバイダの速度制限

プロバイダ回線容量速度制限
クラウドWi-Fi東京マルチキャリア無制限日数・月間制限なし

不正通信や短期間で膨大な通信量を消費したときに翌月まで約384Kbpsに低速化

最安値保証Wi-Fiソフトバンク無制限日数・月間制限なし

100GBを目安に翌月まで約128Kbpsに低速化

UQ WiMAX(※1)WiMAX無制限3日で10GB以上

翌日18時~翌々日2時まで約1Mbpsに低速化

ポケットWi-Fi(※2)ソフトバンク無制限3日で10GB

当日18時から翌日1時まで約1Mbpsに低速化

ドコモ(※3)ドコモ60GB翌月まで約1Mbpsに制限

※1:WiMAX2+に接続したときの条件
※2:アドバンスモード使用時の条件
※3:ギガホを利用したときの条件

最近、マルチキャリアやソフトバンクのポケットwifiは、速度制限なしの完全無制限プランを提供するプロバイダが増えてきました。しかし、1か月に100~300GB以上使うと、翌月まで速度制限がかかるケースも少なくありません。

完全無制限のポケットwifiを選ぶときは、申し込み前にプロバイダの注意事項をしっかり確認することをおすすめします。

1-4.【STEP4】実質料金と実質月額をチェック

次は、契約期間中の実質料金と実質月額を確認します。ポケットwifiのプロバイダは、キャッシュバックや料金割引など申し込み特典がある会社も少なくありません。

特典価格で1年目の月額料金は安くても、2年目以降に料金が値上がりして、毎月のインターネット代がかえって割高になることも。月額料金が安くても、10,000円以上の端末代が請求され、初期費用が高くなる場合もあります。

プロバイダごとの料金を比較するときは、月額料金だけでなく、初期費用やキャッシュバックの金額を含めた実質料金と実質月額を確認しましょう。

■ポケットwifiの料金計算方法

・実質料金=(端末代+事務手数料+契約月数×月額料金)- キャッシュバック

・実質月額 =  実質料金 ÷ 契約月数

人気プロバイダで2年間使った場合の実質料金、実質月額を表にまとめてみました。

■人気プロバイダの料金比較

プロバイダ月額料金実質月額実質料金
クラウドWi-Fi東京3,380円3,545円85,100円
最安値保証WiFi3,280円3,280円78,720円
UQ WiMAX(※1)3,880円4,630円111,120円
ポケットWi-Fi(※2)4,380円5,226円125,436円
ドコモ(※3)6,980円8,194円196,656円

※1:2年自動更新ありを選択した場合の料金
※2:アドバンスオプション付きで「803ZT」を購入した場合の料金
※3:ギガホで「Wi-Fi STATION HW-01L」を購入した場合の料金

最安値保証WiFiは、事務手数料や端末代が無料なので、実質月額は月額料金と変わりません。一方、UQ WiMAXやポケットWi-Fi、ドコモは、3,000円の事務手数料と20,000円前後の端末代がかかるため、実質月額は高くなります。

【要注意】特典の適用条件もチェック

申し込み特典の適用条件に有料オプションの加入が必須な場合は、月額料金を大幅に割引されても、オプションの料金が発生するため、実質月額や実質料金はそこまで安くなりません。

高額キャッシュバックを提供するプロバイダの中には、申請手続きが複雑で、受け取りまで1年近くかかるケースもあります。キャッシュバックをもらい忘れて、実質料金がかえって割高になることも。

特典のあるプロバイダに申し込むときは、適用条件や受け取り時期もしっかり確認しましょう。

1-5.【STEP5】解約時期と解約金をチェック

5つ目のチェックポイントは、解約のしやすさと解約にかかる費用です。プロバイダごとに契約期間がちがうため、ポケットwifiを選ぶときは申し込み前に解約時期と解約金を必ず確認しましょう。

ポケットwifiの契約期間は、次の2パターンしかありません。

■ポケットwifiの契約期間

契約タイプ特徴
1~3年契約契約更新月以外の解約は5,000~24,000円の解約金が発生

更新月に解約を申し出なければ、次の1~3年目まで自動更新

契約期間なし契約期間の縛りなしで、いつ解約しても解約金は0円

解約金がない分、事務手数料など初期費用はやや高め

マルチキャリアのポケットwifiは、1か月に使える通信量や速度制限の条件などサービス内容が変わりやすい傾向にあります。WiMAXは、提供エリア検索ではエリア内でも、実際に使ってみると自宅では繋がりにくいことも。

契約期間のあるポケットwifiは、1年未満の解約だと20,000円程度の高額な解約金を支払うことも珍しくありません。

サービス内容の変更や電波の繋がりにくさも考慮して、解約しやすい、かつ解約金が少額ですむプロバイダを選ぶようにしましょう。

回線種別やプロバイダに強いこだわりがない場合は、いつでも無料で解約できる契約期間のないポケットwifiを選ぶことをおすすめします。

1-6.【STEP6】速度にこだわるなら最新端末を選ぶべし

最後は、速度のチェックです。速度が気になる人は、最新端末を選びましょう。

プロバイダの公式サイトの端末スペック表に記載されている最大速度は、通信環境が良いときの理論上の速さ。実際にインターネットを使ったときに出る速度ではありません。

ポケットwifiの実効速度は、次の要素に左右されます。

・通信機器のスペック

・時間帯

・天候

・プロバイダの加入者数

・端末を使う場所

口コミで速いと評判でも、自分が使うエリアで必ず速度が出るとは限りません。ただし、高性能な最新機種は、古い機種と比べて速度が出やすい傾向にあります。

速度以外にも最新の技術が搭載されているため、次の機能も優れています。

・電波の送受信感度

・通信機器の同時接続台数

・バッテリーの持ち時間

・2.4Ghz/5Ghzの周波数帯の切り替え

端末が選べるプロバイダで申し込むなら、高性能な最新端末を選んだほうが何かと便利ですよ。

【要注意】利用者の増加で速度低下が起きる可能性もある

マルチキャリアやソフトバンクのポケットwifiは、プロバイダごとにキャリアから借りる通信量に差があります。

キャリアから借りる通信量が少ないプロバイダだと、最新機種を使っても、急激な利用者の増加で、速度低下や速度制限が起きる可能性があると覚えておきましょう。

2.【結論】おすすめはクラウドWi-Fi東京と最安値保証WiFi

評価

「チェックポイントに従って、1社1社調べる時間がない」

「自分で調べるのが面倒くさい」

そんな人のために、当サイトでおすすめのポケットwifiを2つ紹介します。2つとも次の特徴を持つ使いやすさ抜群のポケットwifiです。

  • 日数・月間のギガ無制限
  • 契約期間の縛りなしで解約金0円
  • 提供エリアも全国各地
  • 郊外や屋内、地下鉄でも電波が届きやすい
  • 実効速度20~30Mbps前後とそこそこ速い
  • 月額3500円以下と低価格
  • 契約期間中の料金はずっと同じ

ポケットwifiの選び方で困った人は参考にしてみてください。

2-1.【対応エリアは断トツの広さ】クラウドWi-Fi東京

クラウドWi-Fi東京都は、ニッチカンパニーが提供するマルチキャリアのポケットwifi。

料金プラン、速度、端末など詳細なサービス内容を表にまとめてみました。

■クラウドWi-Fi東京のサービス内容

月額料金3,380円
端末代無料レンタル
事務手数料3,980円
端末補償オプション400円

紛失・故障時の端末代15,000円(未加入だと25,000円)

料金支払い方法クレジットカード
回線マルチキャリア
速度制限なし

不正通信、短時間で膨大な通信量を消費した場合は、翌月まで約384Kbpsに低速化

機種(U2s)最大速度:下り150Mbps、上り50Mbps

同時接続台数:5台

バッテリー持ち時間:約10時間

海外利用135か国:700~3,450円/1日(渡航先で料金は異なる)

海外利用は1日1GBまで。1GB以上使うと、日本時間0時まで約384Kbpsに低速化

解約のタイミング1か月の最低利用期間後はいつでも解約可能

当月解約は15日までに申請

マルチキャリアなので、山間部を除き、日本中のほとんどの地域で利用できます。端末はクラウドSIMルーターの「U2s」の1機種のみ。海外135か国で国際ローミングの設定なしで、インターネットが利用できます。

クラウドWi-Fi東京は、こんな人にぴったりなポケットwifiでしょう。

・地方や海外に行く機会が多い

・1人暮らし

・月間100GB超の通信量を使う予定がある

・Wi-Fiに繋ぎたい通信機器の台数が少ない

・ソフトバンクの提供エリア外に住む

【要注意】月間300GB超使うと速度制限の可能性あり

「1か月で300GB超使うと速度制限がかかる」との口コミ情報が少なからずあります。サポートに確認したところ、「高画質の動画視聴など1日数十GB単位の大容量通信すると、速度制限がかかる可能性が高い」との回答をもらいました。

制限の基準は公開されていませんが、短期間で大容量通信をすると、速度制限の対象となりやすいので、データの使い過ぎには注意しましょう。

2-2.【初期費用0円】最安値保証WiFi

最安値保証WiFiは、スペースエージェントが提供するソフトバンク回線を使うポケットwifi。料金プラン、速度、端末など詳細なサービス内容を表にまとめてみました。

■最安値保証WiFiのサービス内容

月額料金3,280円
端末代無料レンタル
事務手数料0円
SIMカード再発行手数料3,000円
端末補償オプション500円

紛失・故障時の端末代10,000円

(未加入だと40,000円)

料金支払い方法クレジットカード
回線ソフトバンク
速度制限なし

月間100GB超の通信量を消費すると翌月まで約128Kbpsに低速化

機種Speed Wi-Fi NEXT W04最大速度:下り758Mbps、上り37.5Mbps

同時接続台数:10台

バッテリー持ち時間:約9時間

JT-101最大速度:下り150Mbps、上り50Mbps

同時接続台数:10台

バッテリー持ち時間:約8時間

TP Archer M7200最大速度:下り150Mbps、上り50Mbps

同時接続台数:10台

バッテリー持ち時間:約8時間

解約のタイミング1か月の最低利用期間後はいつでも解約可能

申請から翌月末の解約

※無制限プランの料金

最安値保証WiFiは、初期費用が一切かかりません。利用できる端末は3機種あり、在庫が十分にあれば、好きな端末を自由に選べます。ただし、ソフトバンク回線の物理SIMを搭載しているため、海外では利用できません。

最安値端末Wi-Fiは、次の特徴を持つ人にぴったりなポケットwifiでしょう。

・1か月の通信量が100GB以下

・スマホ、PCなど複数の通信機器を同時接続したい

・料金をとにかく安くしたい

・国内でしか利用しない

日数・月間の速度制限は基本的にはありません。しかし、月間100GBを目安に制限がかかるので、使い過ぎには注意しましょう。

3.【注意】完全ギガ無制限でも使い方次第では不便なことも

困る女性

完全ギガ無制限のポケットwifiは、短時間で膨大な通信量を消費しない限り、快適な速さでインターネットが使えます。

しかし、無線通信なので光回線と比べて通信品質はやや不安定です。同時接続できる端末台数も光回線のWi-Fiルーターほど多くありません。使い方次第では不便に感じることも。

ポケットwifiのインターネット利用で注意が必要なケースを3つ紹介します。

3-1.FPS・格ゲーで遊ぶ

FPSや格ゲーなど、ゲームの勝敗にping値が影響するものは、ポケットwifiだと少し使いづらいかもしれません。ping値とは、パソコンやスマホの操作が画面に反映されるまでの速さを表す数値。

ping値の数字が小さいほど、通信機器で操作が画面にすぐ反映されます。逆にping値の数字が大きいと、通信機器の操作が画面に反映されるまでタイムラグが発生します。

ポケットwifiのの平均ping値は40~60ms前後と、光回線ほど速くありません。キャリアスマホの回線を使うポケットwifiの平均ping値は20~40ms前後と速く、WiMAXは平均50~60ms前後とやや遅め。

ゲームジャンルで最適なpingも異なります。

■ゲームジャンル別の推奨ping値

ping値応答速度ジャンル
1~15ms速いFPS、TPSなど対人格闘がメインのゲーム

(例:スマプラ、PUBG、FORTNITEなど)

15~30msやや速いMOBA、RTSなどシューティング系対戦ゲーム

(例:Dota2、League of Legendsなど)

30~50ms普通MORPG、MMORPGなどRPG系のゲーム

(例:ナイトクロノスメア、黒い砂漠、FF14など)

50~100ms遅いTCGやボード系ゲーム

(例:ゼノンザード、シャドウバース、将棋など)

あくまでも表のping値は推奨値。ポケットwifiだからFPSやTPSなど絶対に遊べないわけではありません。「ストレスなく遊べる」という人もちらほら見かけます。

ただ、WiMAXはping値が遅いので、チームプレイや対戦ゲームは「ラグが発生して遊びづらい」との声が目立ちました。

ゲームジャンルやアクセスが集中する時間帯、回線種別により、ポケットwifiだと少し不便に思う機会が増えると覚えておきましょう。

3-2.オンライン会議の動作が少し重くなる

ポケットwifiでオンライン会議をすると、たまに音声が途切れたり、ハウリングが起きたりして、会話が聞き取りづらいときもあります。

テレワークをする人が増えたせいか、私の自宅からZoomを使うと「帯域幅が低くなっています」とのメッセージが表示され、音声の途切れや画面が途中で飛ぶことも。Twitterを見ると私以外にも、「オンライン会議の動作が重い」という声を見かけました。

もちろん、時間帯や会議の人数に関係なく、「ポケットwifiで何のストレスもなく使える」という人もたくさんいます。

WiMAXのように短期間の速度制限があるポケットwifiだと、低速化する時間帯は画面が固まったり、音声の途切れが起きやすいでしょう。

ZOOMはビデオ付きだと、たった1時間の会議でも300~500MBの通信量を消費します。テレワークで頻繁にオンライン会議をする人は、使い勝手の良い完全ギガ使い放題のポケットwifiを選ぶとよいでしょう。

3-3. 3人以上の家族で利用

3人以上の家族が同時にインターネットを使うと、接続できる通信機器の台数が制限される可能性もあります。

ポケットwifiの最大同時接続台数は16台(WiMAX「W06」「WX06)まで。WiMAX以外の端末も最大同時接続台数は10台前後と、そこまで多くありません。同時接続する通信機器の数が多いと、通信速度は遅くなります。

家族の人数が多い家庭で、スマホやPC、ゲーム機、ガジェットなど複数の通信機器に繋ぐ場合は、インターネットの同時利用は控えたほうがよいでしょう。

まとめ

ポケットwifiを選ぶときは、単純な月額料金の安さだけでなく、次の6つのポイントをチェックしましょう。

  • 回線の特徴
  • 1か月に使える通信量
  • 速度制限の条件
  • 契約期間中の実質料金と実質月額
  • 解約時期と解約金
  • 実効速度が出やすい最新機種

料金が安くても、速度制限が厳しかったり、電波が繋がりにくかったりすると、短期間で解約することとなります。低価格でギガ無制限の使い放題プランのポケットwifiでも、短期間でサービス内容が変わる可能性があるので、解約のしやすさもチェックしてみてください。

「料金」「提供エリア」「実効速度」「解約のしやすさ」「速度制限の条件」と、総合的に比較して、自分が使いやすいポケットwifiを選ぶことをおすすめします。

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