WiMAX以外の選択肢はどれ?ギガ無制限で室内でも繋がりやすいポケットwifi3選

選択 ポケットwifiの比較

「WiMAXだと速度制限があるので、動画やゲームで使えない」

「対応エリアなのに家の中だと繋がりにくい」

「地方はエリア外だらけでWiMAXは使えない」

こうした理由で、WiMAX以外の選択肢を考えている人がきっとたくさんいるでしょう。

しかし、「ポケットwifiの種類が多すぎて、WiMAX以外の選択肢がわからない」と困る人も少なくありません。

今回は、たくさんあるポケットwifiの中からWiMAX以外の選択肢でおすすめの会社を3つ紹介します。WiMAXの乗り換えを検討中の人、WiMAXの対応エリア外に住む人は参考にしてみてください。

1. ソフトバンク回線がベスト!WiMAX以外のポケットwifi3選

ソフトバンク

最初に結論を言うと、WiMAX以外の選択肢でおすすめできるのは、ソフトバンク回線のギガ無制限のポケットwifiです。

ソフトバンク回線のポケットwifiは、4G LTEと呼ばれるソフトバンクの携帯電話と同じ通信回線を使っています。4G LTEには、WiMAXの欠点をカバーできるメリットがあります。WiMAXのWiMAX2+とソフトバンク 4G LTEの違いを表にまとめてみました。

■WiMAXとソフトバンクの通信回線の違い

WiMAX ソフトバンク
平均実効速度20~60Mbps10~30Mbps
対応エリア都市部中心全国各地
電波室内やビル街、地下と繋がりにくい場所が多い地下や室内でも届きやすい

少し実効速度が遅いだけで、対応エリアと電波はソフトバンクの方が優れているため、安定した通信品質でインターネットが使えます。しかも、WiMAXと同じ価格帯のプロバイダがたくさんあるので、選択肢が増えて便利です。

ドコモの携帯電話と同じ回線を使ったポケットwifiは、ドコモ1社しかありません。4G LTEなので通信品質は安定していますが、月額料金が6,980円と高く、月30GBしか使えないのでおすすめできません。

auのポケットwifiは、WiMAXと同じ通信回線を使っているため、WiMAX以外の選択肢にはなりません。

ここからは、ソフトバンク回線のポケットwifiの中でも、ギガ無制限で低価格で使える会社を3社します。

1-1. 【ギガゴリWiFi】ギガ無制限で契約期間はたったの1年

ギガゴリWiFiとは、2020年2月に提供を開始したばかりのポケットwifiです。

ギガゴリWiFiの基本情報

まずは、ギガゴリWiFiのギガ無制限プランと端末スペックを紹介します。

■料金プラン

月額料金1年目:3,050円 2年目~:3,500円
事務手数料3,000円
契約期間1年

※2020年3月時点の情報

月間無制限なだけでなく、3日で10GBの速度制限もありません。料金も1年目は3,050円と業界最安値級の値段でコスパ抜群です。

■端末スペック

機種FS030W
速度下り最大:150Mbps 上り最大:50Mbps
バッテリー持ち時間約20時間
同時接続台数15台

※2020年3月時点の情報

利用できる端末は富士ソフトの「FS030W」の1機種だけ。理論上の最大速度は下り150Mbps、上り50Mbpsです。実際に使った人の口コミを見ると、実効速度は20Mbps前後だそう。問題なくインターネットが利用できる速さといえます。

バッテリーの持ち時間が約20時間と長いため、外出先で使うのに便利です。

同時接続台数も15台。WiMAXの最新機種「WX06」の同時接続台数が16台なので、複数の端末をつなげたいときの使い勝手もほとんど変わりません。

ギガゴリWiFiのメリット

ギガゴリWiFiのメリットは、次の2つです。

・全プラン1年で解約できる

・月途中の契約でも初月の月額料金は日割り計算

ポケットwifi以外は、多くの会社が2~3年契約です。「使いづらい」と思ったら、比較的はやいタイミングで他社に乗り換えできるのは大きなメリットでしょう。

月途中の申し込みでも1か月分の料金を全額請求する会社が多い中、初月の料金を日割清算してくれるので、インターネット代の節約にもなります。

ギガゴリWiFiのデメリット

次は、ギガゴリWiFiの2つのデメリットを説明します。

・2年目以降は料金が450円値上がりする

・申し込みの際に安心サポートに必ず1つは加入する必要あり

2年目以降は料金が、3,050円から3,500円と450円値上がりする点がデメリットでしょう。

申し込みの際に「安心サポート」「安心サポートワイド」のいずれかに加入しなければならないのも残念な部分。これらは、故障や水漏れなどで端末が使えなくなったときに、無料で端末を交換できる有料の補償サービスです。

2つとも初月無料で、端末到着の翌月にBBnaviで解約できるのでお金はかかりません。しかし、わざわざ解約の手続きをしなければならないので、ちょっと面倒です。

1-2. 【SAKURA WiFi】契約期間なしで違約金0円

WiMAX以外の選択肢で、次に紹介するポケットwifiがSAKURA WiFiです

SAKURA WiFiの基本情報

最初にSAKURA WiFiの料金プランと端末スペックを紹介します。

■料金プラン

月額料金クーポン利用時:3,680円 通常:4,500円
事務手数料3,000円
契約期間なし

※2020年3月時点の情報

SAKURA WiFiは、最近増えてきた契約期間のないポケットwifiです。特別クーポンを使って申し込むと、通常4,500円の月額料金が3,680円の割引価格となります。割引された月額料金は解約までずっとそのままです。

SAKURA WiFiにも3日10GBの速度制限はありません。月間通信量も基本的にはギガ無制限です。

■端末スペック

機種FS030WARIA2602HW601HW501HW
最大速度下り:150Mbps 

上り:50Mbps

下り:612Mbps 

上り:37.5Mbps

下り:187.5Mbps 

上り:37.5Mbps

バッテリー持ち時間約20時間約17時間約8.5時間約10時間
同時接続台数15台10台14台10台

5台端末を用意していますが、最大速度以外の端末スペックは、WiMAXの「W06」や「WX06」とほぼ同じです。最大速度は理論上の速さなので、実際には最大速度の1/10程度の速さしかでません。

端末やエリア、利用状況にもよりますが、口コミをみると実効速度は10~70Mbps前後だそうです。

SAKURA WiFiのメリット

SAKURA WiFiのメリットは、次の3つです。

・毎月21日までの連絡ならいつ解約してもOK

・契約期間の縛りのない割に初期費用3000円と安い

・安心全額返金保証がある

契約期間のないポケットwifiでよくあるのが、1か月の最低利用期間があることです。しかし、SAKURA WiFiには最低利用期間はありません。毎月21日までに連絡すれば、好きなタイミングで解約できます。もちろん、契約期間がないので解約時の違約金も無料です。

契約期間のないポケットwifiは違約金がないかわりに、「事務手数料+端末登録料」を請求する会社が多いです。7,000円前後と高額な初期費用が発生することも少なくありません。その点、SAKURA WiFiの初期費用は事務手数料3,000円だけなので、初期費用を安く抑えたい人におすすめです。

「安心全額返金保証」が使えるのもSAKURA WiFiのメリットです。「電波が繋がらない」「速度が遅い」と感じたときに、次の条件を満たせば適用されます。

■安心全額返金保証の適用条件

・端末発送日から3週間以内に端末を返却し、返送時のお問い合わせ番号を連絡

・SAKURA WiFiをはじめて利用

・申し込みの際にクーポンを利用

SAKURA WiFiのデメリット

SAKURA WiFiのデメリットは、次の3つと思ってください。

・短時間で大容量通信を行うと速度制限の対象。詳細な基準が不明

・端末を選べない

・申し込みの際に有料オプション2つの加入が必須

ギガ無制限と紹介しておきながら、短時間で大容量通信を行ったときは、回線提供元のソフトバンクの判断で速度制限がかかる恐れがあります。

大容量通信には、P2P通信のような不正利用だけでなく、動画の視聴やオンラインゲームも含まれます。一度、速度制限がかかると約128Kbpsまで減速して、翌月まで解除できません。口コミを見ると月間100GB以上を超えると速度制限の対象になりやすいようです。

5台端末が用意されていても、自分で好きな機種を選ぶことはできません。

申し込みの際も端末補償の「SAKURAガード」と、「ウイルスセキュリティー」の2つの有料オプションへの加入が必要です。どちらも翌月には解除できますが、初月無料になるのはウイルスセキュリティーだけ。SAKURAガードは初月から500円の利用料を支払わなければなりません。

1-3. 【よくばりWiFi】最初の2か月は月額料金が無料

最後にWiMAX以外の選択肢で紹介するのが、よくばりWiFi。2019年9月に提供を開始したばかりのモバイルWiFiです。

よくばりWiFiの基本情報

よくばりWiFiの料金プランや端末スペックを簡単に紹介します。

■料金プラン

月額料金3,450円
事務手数料3,800円
契約期間24か月レンタル
月間通信量無制限
速度制限なし

よくばりWiFiも日間・月間のギガ使い放題のポケットwifiです。

■端末スペック

機種U2s
速度下り最大:150Mbps 上り最大:50Mbps
バッテリー持ち時間約12時間
同時接続台数5台

よくばりWiFiの端末は、ucloudlink社の「U2s」1機種だけ。最大速度は「FS030W」と同じです。実効速度は10~30Mbps前後なので、普通にインターネットを使う分には問題ないでしょう。

よくばりWiFiのメリット

よくばりWiFiのメリットは、次の4つ。

・月額料金が最大2か月間は無料

・海外113か国で使える

・クラウドSIM搭載のポケットwifiの中でも通信品質がよい

・端末到着が早い

端末補償オプションに加入すると、月額料金が最大2か月間無料になります。そのため、初期費用は事務手数料3,880円だけで、2年間の実質料金も88,060円と業界最安値級です。もちろん、キャンペーン適用期間がすぎれば、端末補償オプションはすぐに解約できます。

また、「U2s」はクラウドSIM搭載のポケットwifiなので、海外113か国で利用可能です。現地に持っていき、端末の電源を入れるだけでインターネットに接続できます。ただし、使える通信量は1日1GBに制限されるので注意しましょう。

マルチキャリアのクラウドSIM搭載のポケットwifiは、利用者が急激に増えたせいか、通信トラブルが後を絶ちません。しかし、よくばりWiFiは、ソフトバンク回線しか使っていないせいか、通信トラブルのウワサはほとんど耳にしません。クラウドSIM搭載のポケットwifiの中では通信品質が比較的安定いる点もおすすめする理由の1つです。

端末の発送も他社と比べて、早いところもメリットといえるでしょう。

よくばりWiFiのデメリット

次はよくばりWiFiの2つのデメリットを紹介します。

・解約申請をしても契約終了は翌月末となる

・海外利用は他社と比べてやや高い

当月解約ができるポケットwifiが多い中、よくばりWiFiの解約は申請してから翌月末です。3/2に解約申請をしたら、契約終了日は4/30となると思ってください。月初に解約申請をすると2か月分の料金を支払う羽目になるので、月末に解約申請を出すことをおすすめします。

海外での利用は1日1,250~1,850円なので、そこまで安くありません。東南アジアや一部のヨーロッパの国では、1日1,000円以下で使えるポケットwifiが他にもあります。海外での利用を重視するなら、他社のポケットwifiを選んだほうがよいでしょう。

2. マルチキャリアのポケットwifiをおすすめしない3つの理由

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2019年からどんなときもWiFi、Mugen WiFiと、マルチキャリアの回線が使えるクラウドSIM搭載のポケットwifiがたくさん登場しました。低価格で対応エリアが広く、ギガ使い放題なので、WiMAX以外の選択肢に考える人が少なくありません。しかし、現時点では次の3つの理由で、積極的におすすめできません。

2-1. 通信障害が起きやすくプロバイダで管理できない

クラウドSIM搭載のポケットwifiは、2019年の秋頃から頻繁に起きる通信障害のせいで、通信品質が非常に不安定です。通信障害の理由は申し込みが殺到したことで、クラウドSIMサーバーにアクセスが集中し、クラウドSIMサーバの通信設備の増強が追いついていないからです。

あるプロバイダに聞いた話によると、クラウドSIMサーバーは海外で管理しているため、何かトラブルが起きても、日本ですぐに対応できないとのこと。

将来、通信設備が増強され、安定した通信品質でインターネットが使えるかもしれません。しかし、今は通信品質が不安定なため、当サイトでは、マルチキャリアのポケットwifiをWiMAX以外の選択肢の候補からあえて外しています。

2-2. 回線が切り替わると速度低下が起きやすい

回線が切り替わるタイミングで速度低下が起きやすい点も、マルチキャリアのポケットwifiをおすすめしない理由の1つ。

マルチキャリアと宣伝しておきながら、どの会社もソフトバンク回線に繋がるケースが多いです。口コミを見ると回線が切り替わるタイミングで、速度が遅くなるようです。

クラウドSIMサーバーには、ドコモやau、ソフトバンク以外にも世界各国の通信会社のSIM情報が登録されています。そのせいか、限界突破WiFiでは、本来接続されるはずのない「楽天モバイル」の回線につながることで、速度が著しく低下するケースがあります。

複数の回線が使えるメリットがある反面、回線切り替えのタイミングで速度が遅くなりがちなので、マルチキャリアのポケットwifiの利用をおすすめできません。

2-3. 在庫不足で端末の到着が遅れ気味

プロバイダの予想以上に申し込みが殺到して、各社で端末の在庫が不足している状態です。端末到着までに1か月近く待つプロバイダも少なくありません。

私もWiMAXと使いやすさを比較したくて、契約期間なしのクラウドWiFiに2月1日に申し込みましたが、端末が到着まで1か月以上待ちました。

クラウドWiFiの端末「U2s」の製造元ucloudlink社は中国の会社です。2020年3月現在、コロナウイルスの影響で、「U2s」の生産に遅れが生じています。2月1日に申し込んだときは2月12日に端末到着予定でしたが、大幅にずれ込み端末が届いたのは3月9日でした。

諸事情で大量の在庫を持つよくばりWiFi以外は、利用者の急増と今の社会情勢から、ほとんどのプロバイダで端末が不足しています。こうした理由で、すぐにインターネットを使いたい人には、WiMAX以外の選択肢にマルチキャリアのポケットwifiはおすすめできません。

3. 対戦ゲームは無理!?ポケットwifiでのオンラインゲームの利用

pcゲーム

「WiMAX以外の選択肢で、オンラインゲームで使えるポケットwifiはあるの?」と疑問の声をたびたび耳にします。

FPSや格ゲーなどping値の速さで勝敗が決まるオンラインゲームでは、ポケットwifiの利用はおすすめできません。FPSやTPSなど対戦ゲームの推奨ping値は30ms未満だからです。

ポケットwifi各社の平均ping値は、50~60ms前後。実効速度と違い、ping値はどのポケットwifiを選んでもほとんど変わりません。ping値の速さで勝敗が決まる対戦ゲームで遊びたい人は、平均ping値が10~30msの光回線を選んだほうがよいでしょう。

ただし、勝敗にping値が影響しないゲームであれば、ポケットwifiでも何の問題もありません。参考までにゲームのジャンル別に推奨ping値と具体的なゲーム名を表にまとめてみました。自宅に光回線を引くことが難しい人は参考にしてみてください。

■ゲーム別の推奨ping値

ゲームジャンル推奨ping値ゲーム例
FPS、TPS、格闘系1~15msスプラトゥーン、ストリートファイター、スマブラ、FORTNITE、PUBGなど 
MOBA、シューティング系16~35msDOTA2、LOL、GTA、GeForce NOWなど
RPG、育成系36~50msモンスターハンター、メイプルストーリー、アラド戦記、黒い砂漠、ラグナロクオンライン、MHW、PSO2、FF14など
TCG、テーブル系50~100ms遊戯王、麻雀、パチスロ、将棋、囲碁、Shadowverseなど

まとめ

色々調べた結果、WiMAXの欠点をカバーできる同じ価格帯のポケットwifiは、かなり少ないことがわかりました。

2020年3月時点では、WiMAXと同じ価格帯で「ギガ無制限」「対応エリアは全国各地」「室内や地下でも繋がる」ポケットwifiはソフトバンク回線の次の3社ぐらいでしょう。

  • ギガゴリWiFi
  • SAKURA WiFi
  • よくばりWiFi

その他のポケットwifiは、安くてギガ使い放題でも通信品質が不安定だったり、通信品質は良くても、料金が高く1か月で使える通信量も多くありません。

WiMAXには、「3日で10GBの速度制限」や「対応エリアが狭い」など欠点もあります。しかし、回線提供元のUQコミュニケーションズは大手通信会社で信頼性が高く、低価格で月間無制限の料金プランを用意するプロバイダがたくさんあります。

ポケットwifiの用途は人それぞれですが、現時点ではWiMAX以外の選択肢は、そう多くないと思ってよいでしょう。

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