WiMAXとWiMAX2+の違いは速度とエリア!回線種類の特徴を解説!

wimax-wimax2 WiMAX

「WiMAX」と「WiMAX2+」の違いがよくわからないという人も多いはずです。

結論からお話すると、WiMAXは「サービス名称」と「回線」、WiMAX2+は「回線」を意味します。

本記事ではWiMAXとWiMAX2+の違いをそれぞれわかりやすく解説しています。

最後まで読めば回線種類や特徴、速度やサービスエリアについて理解できるはずです。

また、WiMAXプロバイダは月額料金で選ぶのがオススメの理由についても説明しているので、あわせて参考にしてください。  

1. WiMAXはモバイルインターネットサービス!ポケットWiFiとは別物!

Wi-fi 

WiMAX(ワイマックス)とは、無線通信技術の通信規格のひとつである、「WiMAX」を用いたモバイルインターネットサービスのことです。

World Interoperability for Microwave Access(訳:マイクロ波による世界の相互運用性)の頭文字を取って名づけられました。

日本ではUQコミュニケーションズ株式会社が、2009年2月よりサービス提供を開始しています。

サイトにも記載されていますが、コンセプトは”どこでもブロードバンドにアクセス可能な社会を実現し、日本経済の発展に貢献するとともに国民生活を豊かにすること”です。

引用:「UQ WiMAX」事業の開始について|UQ Communications

実際に電波の届くエリアなら国内のあらゆる場所でネットを楽しむことができます。

※利用にあたってはWiMAX専用ルーターが必要です。

引用:Speed Wi-Fi NEXT W06|UQ Communications

ちなみにあまり知られていませんが、現在でも「WiMAX搭載パソコン」を利用している人なら、韓国内でも通信事業者KTが提供するエリアにおいて、WiMAXを使ったインターネットが可能です。(参考:WORLD WiMAX

しかし、後述する2020年に停波となる旧WiMAX回線しか使用することはできないため、ネットを利用できる期間は僅かとなります。

1-1. ポケットWiFiはワイモバイルのサービス名称!WiMAXとは別物!

モバイルインターネットサービスを検討中の人は、「ポケットWiFi」という言葉を聞いたことがあるかもしれません。

WiMAXと同義だと理解している人も多いと思いますが全くの別物です。

ポケットWiFiはワイモバイルが提供しているモバイルインターネットサービスの名称であり、ワイモバイルと同じグループ会社であるソフトバンクの登録商標となります。

WiMAXの申し込みを検討している人は、間違えてワイモバイルと契約しないよう気をつけましょう。

2. WiMAXとWiMAX2+の違いは最大速度とサービスエリア!

最大速度

WiMAXはモバイルインターネットサービスの名称であると同時に、通信回線の名称でもあります。

UQコミュニケーションズでWiMAXのサービスがスタートして以来、現在に至るまで利用されている回線がWiMAXです。(※本記事ではこの回線を旧WiMAXと呼んでいます)

この旧WiMAXとは別に、2013年から新たに提供されはじめた通信回線が「WiMAX2+」となります。

それぞれの違いを説明するので見てみましょう。

2-1. 旧WiMAXは速度制限を受けない!しかし2020年3月に停波となる!

速度制限という言葉を聞いたことがある人も多いと思います。

一定期間内に、定められたデータ量を超える通信をおこなった場合に発生するのが速度制限です。

WiMAXサービスにおける制限期間中の速度は128kbps~1Mbpsとなります。

しかし、この速度制限、旧WiMAXには存在しません。

つまりどれだけ通信をおこなっても速度が制限されることはないのです。

とても便利な回線なのですが、残念ながら旧WiMAXは2020年3月31日をもって終了することがすでに決まっています。

その理由は通信速度・サービスエリアともに、新たに登場したWiMAX2+と比べて劣るからです。

※旧WiMAX回線を使用できる端末の新規申し込みは、2018年9月30日をもって終了しています。

3. 高速通信・広範囲で利用できるWiMAX2+!

高速通信

WiMAX2+は旧WiMAXに変わる新しい通信回線です。

3日で10GB以上の通信、通常プランにおいてはひと月に7GB以上の通信、をおこなうことで速度制限が発生しますが、それでも最大速度は旧WiMAXのおよそ100倍の速さです。

また、全国主要都市で99%を超える人口カバー率を実現します。(参考:全国カバー率90%達成のお知らせ

現在、WiMAX2+はWiMAXサービスにおけるメイン回線として使われています。

3-1.  WiMAX2+は旧WiMAXと比較し速度・エリアともに優れている!

WiMAX2+がどれほど旧WiMAXと比べ優れているか、最大速度とサービスエリアをそれぞれ比較します。

圧倒的に速いWiMAX2+の最大速度!

まずは最大速度をそれぞれ比べてみましょう。

回線

下り最大速度

上り最大速度

WiMAX2+

1.2Gbps(=1,200Mbps)

75Mbps

旧WiMAX

13.3Mbps

10.2Mbps

「Gbps・Mbps」はそれぞれ回線速度を表す単位です。

1秒間にどれだけの情報を送受信できるかを意味します。

ちなみに最大速度は理論上の値ということを覚えておいてください。

WiMAXに限らずインターネットサービスの通信速度は、ベストエフォート型を採用しています。

ベストエフォートは和訳すると「最大限の努力」です。

通信事業者が設定した最大速度に近づくよう努力はするが、決して保証するものではないという意味です。

WiMAXにおける通信速度は、回線の混雑状況や電波の受信状況によって変化します。

とはいえWiMAX2+は旧WiMAXと比べ、圧倒的に最大速度に差があることには違いありません。

ちなみにベストエフォート型が採用されている理由は、通信速度を保証するギャランティ型と比べてコストを抑えることができるからです。

順次拡大するWiMAX2+のサービスエリア!

次に旧WiMAXとWiMAX2+のサービスエリアを比較します。

■旧WiMAXエリア

引用:WiMAX(ルーター)のサービスエリア|UQ Communications

■WiMAX2+エリア

引用:WiMAX(ルーター)のサービスエリア|UQ Communications

画像をそれぞれ比べてみると、WiMAX2+の方がより色の濃いエリアが広範囲ということがわかると思います。

ちなみにWiMAX2+のサービスエリアは現在も順次拡大中です。

詳しくは「エリア拡充情報!」を参考にしてください。

4. LTE回線のメリットはつながりやすさ!デメリットは速度制限の条件!

デメリット

実はWiMAXのサービスで利用できる回線は全部で3つあります。

  • 旧WiMAX
  • WiMAX2+
  • au 4G LTE

ここでは3番目の回線「au 4G LTE」について解説します。

LTEは別名4Gと呼ばれる携帯電話の通信規格のひとつです。

現在スマホでインターネットをしている人は、LTE回線を使用している人がほとんどです。

LTEとWiMAXはどちらも無線を使ってインターネットに接続する点では同じなのですが、使用される周波数帯が異なります。(※LTE=700~900MHz / WiMAX=2.5GHz)

LTEで使用される周波数帯は別名「プラチナバンド」と呼ばれるものです。

このプラチナバンドの特徴は障害物に強いことです。

高層ビルや建物の中でも安定した通信が可能となります。

周波数は一般的に低い方が電波が届きやすいのです。

一方、LTEと比較し周波数の大きいWiMAXは、直進性が強く速度は出やすいのですが、障害物に強くありません。

このLTEは本来限られた携帯電話会社でしか利用できない通信回線なのですが、WiMAXのサービスにおいても「au」のLTEを使用することができるのです。

なお、使用方法はWiMAXの通信モードを、初期値のハイスピードモードからハイスピードプラスエリアモードに変更することで利用できます。(※設定変更は端末本体からおこなえます)

4-1. LTEは速度制限の条件が厳しい!

WiMAXと比較し障害物に強くつながりやすいLTEにも注意点があります。

それは速度制限の条件が厳しいことです。

LTEが使用できるハイスピードプラスエリアモードにおいて、ひと月に7GBを超える通信をおこなった場合、超過した月の末日まで速度は「128kbps」に制限されます。

この128kbpsの速度では快適にインターネットを使うことはできません。

例えばYouTubeで動画を視聴する際必要な最低速度は500kbpsです。(※参考:システム要件|YouTubeヘルプ

道を調べる際使用する地図アプリの使用も難しいです。

https://www.youtube.com/watch?v=T_Wav8ecaG4

このようにLTEは便利な反面、利用しにくいのがネックと言えます。

ちなみに、制限中に再びハイスピードモードに戻したからといって、速度制限が解除されるわけではありません。

超過した月の末日まではしっかり制限されるため使用する際は十分注意してください。

5. WiMAXプロバイダによる通信速度とサービスエリアに違いはない!

サービスエリア

WiMAXプロバイダによって、通信速度やサービスエリアに違いがあると思っている人もいると思いますが、そういうことはありません。

理由は、すべてのWiMAXプロバイダは通信事業者であるUQ WiMAXの通信インフラを使用してサービスをおこなっているためです。
(参考:WiMAX提供会社一覧|UQ Communications)

格安SIMを利用したことのある人は、「MNO」と「MVNO」という言葉を聞いたことがあるかもしれません。

MNO(Mobile Network Operator)は和訳すると「移動体通信事業者」という意味になります。

これは自社で回線を持っており、自社ブランドでサービスを提供している通信事業者のことです。

つまりWiMAXにおいてはUQ WiMAXがMNOにあたります。

一方MVNO(Mobile Virtual Network Operator)は「仮想移動体通信事業者」という意味です。

これは自社で回線を持っておらず、MNOから回線を借りてサービスをおこなう会社となります。

WiMAXの場合はGMOとくとくBB・Broad WiMAX・nifty WiMAXなど、UQ WiMAX以外の会社がすべてMVNOとなります。

ネット上ではどのプロバイダが速い・遅いと言われていることがありますが、そういうことはなく、通信速度は回線の混雑状況や電波の受信状況によって異なるものです。

6. WiMAXプロバイダは月額料金の安さで選ぶこと!

料金

キャッシュバックの金額を基準にWiMAXプロバイダを決めたいという人は多いと思います。

実際高額キャッシュバックキャンペーンを実施しているGMOとくとくBBでは、4万円近い金額のキャッシュバックを実施しているため魅力的に感じます。

しかしプロバイダ選びで大切なのは月額料金の安さということを覚えておいてください。

その理由はキャッシュバックは受け取れない可能性があるからです。

受け取りまで1年かかる上に、その前の月には受け取り手続きが必要となります。

受け取り手続きにはおよそ1ヶ月間の期限が設けてあり過ぎると1円も貰えません。

キャッシュバックを受け取るまで時間がかかるため手続きを忘れてしまう人は多いのです。

実際に受け取れなった人たちのツイートを紹介します。

 

高額なキャッシュバックでも受け取れなければ意味がありません。

そこでオススメしたいのは、月額料金のはじめから安いプロバイダを選ぶことです。

プロバイダ

月額料金

キャッシュバック

実質費用

GMOとくとくBB(※月額料金割引)

利用開始月~2ヶ月目:2,170円

3~36ヶ月目:3,480円

124,350円

jpwimax

利用開始月~3ヶ月目:2,800円

4~24ヶ月目:3,500円

25~36ヶ月目:4,100円

10,000円(※Amazonギフト券)

125,700円

Broad WiMAX

利用開始月~2ヶ月目:2,726円

3~24ヶ月目:3,411円

25~36ヶ月目:4,011円

130,941円

カシモWiMAX

利用開始月~1ヶ月目:1,380円

2~24ヶ月目:3,580円

25~36ヶ月目:4,079円

133,468円

GMOとくとくBB(※キャッシュバック)

利用開始月~2ヶ月目:3,609円

3~36ヶ月目:4,263円

34,000円

120,506円

表では各プロバイダの実質費用を計算しています。

WiMAXの契約期間はどこも「3年間」です。

GMOとくとくBBの2019年9月は、34,000円のキャッシュバックキャンペーンを実施していました。

とても高額なのでしっかり受け取ることができれば、実質費用を最も抑えることができます。

しかし、受け取れない可能性もあるため、そうなると「GMOとくとくBB(※月額料金割引)」が最もお得に利用できます。

GMOとくとくBBのキャッシュバックキャンペーンしか知らない人も多いのですが、実は月額料金割引のキャンペーンもあります。

※キャッシュバックキャンペーンとは申し込みページが異なるため、間違えないよう気をつけてください。

月額料金割引キャンペーンにキャッシュバックはありませんが、その代わり何もしなくてもはじめから月額料金が安いため、結果お得に利用することができます。

確実に実質費用を抑えることができるのが最大のメリットです。

まとめ

 WiMAXとWiMAX2の違いについて、最後にもう一度ポイントをまとめました。

  • WiMAXはサービスと回線の名称
  • 旧WiMAXは2020年3月に終了する
  • 速度・エリアは旧WiMAXよりWiMAX2+が上

以上となります。今後は旧WiMAX回線は無くなるため、単純にWiMAXはサービス名称、WiMAX2+は回線の名前とそれぞれ覚えておくとわかりやすいと思います。

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