電波を利用して様々な通信機器をネットと接続できるWi-Fiは、現代に生きる方であれば全ての方が利用したいと考える回線といえます。自宅でWi-Fiを利用すれば、スマホやタブレット、パソコンを無線通信でネットに接続できるようになります。
ただし、初めて自宅でWi-Fiを利用する方や現在使っているWi-Fiに不満がある方の中には、
- Wi-Fiを自宅で使うにはどの契約先がおすすめなの?
- 何を基準に自宅で使うWi-Fiを選べばいいの?
- 今使っているWi-Fiルーターよりおすすめの方法・端末はある?
など、疑問に思う点が多々あることも事実です。この記事では、自宅で利用するWi-Fiについて、おすすめの方法をケース別、環境別に比較解説していきます。
光回線に利用する無線LANルーターやモバイルルーター、ホームルーターといった、端末や回線についてお得な契約先も含めて比較しますので、自宅Wi-Fiを決めようとしている方は必見です。
1. 一般利用なら「WiMAXのホームルーター」がおすすめ!
WiMAXのホームルーターは、動画視聴やホームページ観覧、SNSなどの一般的な利用方法の他、オンラインゲームや動画配信であっても問題なく使えるWi-Fiルーターです。
工事不要ですぐに使うことができ、固定回線より安く、モバイルルーターより高速で通信速度が安定する特徴がホームルーターにはあります。
ただし、通信速度が一番高速なのは固定回線の光回線です。そのため、Wi-Fiを使って大容量のデータをやり取りしたり、特殊なコンテンツを使いたい場合は、光回線の無線LANルーターのほうが便利になることがあります。
また、モバイルルーターは外でも家でも利用できますが、通信速度が安定せずに低速になる特徴があります。個人の利用であれば自宅Wi-Fiとしても十分に利用できますが、ゲームや動画のリアルタイム配信を頻繁にしようと考えているのであれば不安が残る回線です。
そのため、1~4人の少数で自宅Wi-Fiを利用するのであれば、ある程度の通信速度が安定して利用できるWiMAXのホームルーターが一番おすすめです。
とはいっても、条件によってはホームルーター以外が適していることもありますので、それぞれの特徴を詳しく解説していきます。
2. 自宅で使うWi-Fiは3種類のルーターで利用されます
自宅Wi-Fiを利用するためには、下記のルーターのうちどれかを利用する必要があります。
- 無線LANルーター
- モバイルルーター
- ホームルーター
各ルーターによって、契約する回線や通信速度、利用料金などの条件が異なりますので、それぞれのルーターについて詳しく解説していきます。
2-1.固定回線で使う「 無線LANルーター」
無線LANルーター(固定回線の特徴) | |||
回線 | 光 | 月間データ通信量 | 無制限 |
最大速度 | 1~10Gbps | 通信の安定性 | ◎ (有線ケーブルで安定した通信) |
実測値平均 | 200~300Mbps | Ping値(反応速度) | 10~50ms |
月額料金 | 4,300~5,500円前後 (戸建て) | 向いている人 | ・反応速度が必要な通信 (シューティング・株・FXなど) ・大容量ファイルを通信する人 (ビジネス・動画のアップロードなど) ・5人以上で同時利用する人 |
工事費用 | 15,000~40,000円 | ||
短期通信制限 | なし | ||
通信エリア | 光回線に依存 |
無線LANルーターとは、光回線などの有線ケーブルを使って通信する回線(固定回線)で、Wi-Fi電波を使って通信できるようにする機器のことです。
通常、光回線などの固定回線では、通信機器を有線(光ファイバーケーブル)を使って接続します。ですが、無線LANルーターに有線ケーブルを接続すれば、電波を使ってでも通信できるようになるという仕組みです。
そのため、光回線などの固定回線を契約している方が、Wi-Fiを利用したいと考えた際に利用するのが無線LANルーターという機器になります。利用する回線は固定回線です。
固定回線には、光回線やADSL・ケーブルTV回線という種類がありますが、現在では光回線が主な回線です。通信速度が最大1Gbpsなど超高速な回線であることから、安定した通信に向いています。
大容量のファイルを頻繁にやり取りする人、家族全員がネットを十分に使いたい人、高速反応が必要なゲームや動画配信などをする人に適しています。ですが、利用するためには他の回線よりも高い月額料金や配線工事をする手間などが掛かる特徴があります。
光回線のメリット「高速で遅延が少ない安定した通信が便利」
固定回線を利用する最大のメリットは、最大通信速度1~10Gbps(実測平均値200~300Mbps程度)の超高速通信をそのままWi-Fiでも利用できることです。
回線の通信速度が非常に高速ですので、大人数で「同時に」大容量のデータをやり取りしても、それぞれの利用者がストレスなく高速で作業できます。
また、Ping値というデータの反応速度も優秀で、非常に少ない通信のタイムラグで情報をやり取りできる特徴があります。
具体的には、ポケットwifiやホームルーターのPing値は40~90ms(0.040~0.090秒)ほどですが、光回線では10~50ms(0.010~0.050秒)程度にまで短縮されます。
反応速度はミリ秒という小さな違いですが、一刻を争うシューティングゲームや株・FX取引のシステムトレードなどをする場合には大きな差になります。例えば、敵を狙って射撃してもPing値が高い回線だと時間差によって外れてしまうことなどがあるのです。
光回線を利用すれば、タイムラグが少ない回線で高速な通信が可能になります。
光回線のデメリット「工事が必要で料金が高額になる」
光回線などの固定回線では、契約先まで物理的な有線ケーブルを利用して通信します。そのため、新規に契約した利用者は必ず配線工事をする必要があります。
光回線の配線工事では、新規の戸建て契約者で15,000~40,000円ほどの工事費が必要です。
工事費はキャンペーンで実質無料にすることも可能ですが、キャンペーンには上記の費用を60カ月間(5年)ほどに分割して支払う必要があるなどの条件があります。
さらに、光回線の月額料金は4,300~5,500円程度と、他回線の月額料金より高額な特徴があります。そのため、契約期間全体で支払う料金が非常に高額になることが特徴です。
回線を申し込んでから工事を行うまでには、約1~2カ月間ほど期間がかかることもデメリットです。また、固定回線の工事は賃貸物件では大家の許可がいります。そのため、利用したくても工事ができない可能性なども存在します。
光回線は、実測値200~300Mbps程度という高速な通信が必要であれば便利な回線です。ですが、10Mbps程度の速度があれば動画視聴やゲームなど大抵の通信は問題なく行えます。
ですので、無線LANルーターを使った固定回線は、すべての利用者におすすめできる自宅Wi-Fiではありません。
大容量ファイルのやり取りやオンラインシューティングゲームなどの特殊な利用用途がある方でなければ、他のルーターのほうがコスパや利用までの期間が優れています。
2-2.自宅以外でも使える「モバイルルーター」
モバイルルーター(スマホキャリア回線の特徴) | |||
回線 | スマホキャリア | 月間データ通信量 | 無制限 |
最大速度 | 150Mbpsなど | 通信の安定性 | △ (アンテナが小さく振れ幅大) |
実測値平均 | 10~40Mbps | Ping値(反応速度) | 40~90ms |
月額料金 | 3,300~4,000円前後 | 向いている人 | ・サイト観覧や動画視聴のみ利用 ・1日を通して利用する (3日で10GB以上通信量がある) ・複数人での同時利用はしない人 |
工事費用 | なし | ||
短期通信制限 | なし | ||
通信エリア | スマホと同じエリア |
モバイルルーターとは、電波を使って全ての通信ができる、スマホ程度の大きさの機器のことです。自宅以外でも持ち運んで屋外でネットに接続できる特徴があります。
モバイルルーターは、各地に設置してある回線基地局と電波を使って通信することで、ネットが利用できます。通信に利用する回線は、WiMAXなどの独自回線やスマホのデータ通信と同じスマホキャリアの回線です。
モバイルルーターの回線は全ての通信を電波で行うことから、WiMAX(実測値10~80Mbps程度)、スマホキャリア回線(実測値10~40Mbps程度)共に光回線より低速になります。
自宅でも電波が拾いやすい窓際などに配置することで、周辺数m程度での通信機器でWi-Fiを利用することができます。ただし、通信速度が低速で安定性も悪いため、2人以上の同時利用やリアルタイム配信・オンラインゲームなどには向かない回線です。
モバイルルーターの種類はWiMAXやその他にも様々ありますが、自宅で利用することを考慮するのであればWiMAXには優れた専用のホームルーターがあります。そのため、ここではWiMAX以外のモバイルルーターについて特徴を解説します。
モバイルルーターのメリット「持ち運びできて1日中どこでも使える」
スマホキャリアの回線を利用するモバイルルーターは、スマホの電波が届く範囲であれば、屋外でも通信できることが最大のメリットです。さらに、利用する電波が障害物に強い特徴があり、周りに障害物が多い屋内でも電波を拾いやすい特徴があります。
そのため、WiMAXよりも広い範囲で、光回線より低速な通信ができることが特徴です。
また、2019年より登場したどんなときもWi-Fiなどのモバイルルーターでは、短期通信制限なしの無制限プランが安価な料金で利用可能になりました。
WiMAXにも無制限プランは存在しますが、WiMAXの場合は、3日で10GB以上通信をした際に夜間8時間の通信制限(最大速度1Mbps程度)があります。そのような制限がないこともスマホキャリアのモバイルルーターを利用するメリットになります。
そのため、1日を通してネット回線を利用することが多い方、WiMAXの電波が届きにくい場所で利用することが多い方などは、WiMAX以外のモバイルルーターがおすすめです。
モバイルルーターのデメリット「速度が低速で安定しない」
モバイルルーターのデメリットは、端末が小型で電波を受信するアンテナが小さく、時間や場所によって通信速度が大きく変化することです。さらに、通信速度もWiMAXの回線よりも低速な特徴があります。
スマホキャリア回線を利用するモバイルルーターの無制限プランは、1日を通して約10~40Mbps程度の通信速度が限界です。そのため、2人以上で回線を同時利用する場合は、一人当たりの通信速度が数Mbpsになることも多く、ストレスを感じることがあります。
また、同じ速度を保ちながら通信することも難しく、ある程度の速度を維持して通信するリアルタイム配信、オンラインゲームなどの利用には向いていません。
一方、WiMAX回線のホームルーターなら、約10~80Mbps程度の速度で通信が可能です。また、大きなアンテナで電波を受信することから、同じ時間帯・場所で速度を保ちながら通信しやすくなります。
ですので、自宅のWi-Fi環境をより便利にするには、モバイルルーターよりもホームルーターのほうが優れた機器といえます。
2-3.大きいアンテナで電波を受信しやすい「ホームルーター」
ホームルーター(WiMAX回線の特徴) | |||
回線 | スマホキャリア | 月間データ通信量 | 無制限 |
最大速度 | 1Gbps程度 | 通信の安定性 | 〇 (大きなアンテナで電波捉える) |
実測値平均 | 10~80Mbps | Ping値(反応速度) | 40~90ms |
工事費用 | 3,500円前後 | 向いている人 | ・簡単なゲームや動画配信もしたい人 ・3日で10GB以下の通信しかしない人 (または、日中の通信が多い人) ・1~4人程度の同時接続をする人 |
短期通信制限 | なし | ||
短期通信制限 | 3日で10GB以上利用など | ||
通信エリア | WiMAX独自のエリア |
ホームルーターは、自宅など固定の場所で利用する通信端末です。モバイルルーターのように屋外に持ち運んで通信することはできません。ですが、光回線のように配線工事をする必要がなく、コンセントに電源をさすだけですぐに利用できます。
現在、無制限プランが契約できるホームルーターは、Speed Wi-Fi HOME L02などで利用するWiMAXの他、Softbank airのSoftbank回線となっています。
- WiMAX HOME L02 ₌ 最大速度 867Mbps・平均実測値 51.22Mbps
- Softbank air ₌ 最大速度 962Mbps・平均実測値 29.8Mbps
上記のように、WiMAX回線を利用するホームルーターのほうが高速ですし、月額料金や短期通信制限の内容も良いため、ホームルーターはWiMAXがおすすめです。
ただし、ホームルーターの各プランには短期通信制限があります。そのため、他回線の無制限プランと比較すると、利用する際の注意点が多くなってしまうデメリットが存在します。
ですが、ホームルーターは、モバイルルーターより安定した通信を光回線よりも簡単に、安価で利用できることが特徴です。そのため、注意点はありますが平均的な回線で、一番おすすめできる自宅Wi-FiはWiMAXになります。
ホームルーターのメリット「設置が簡単で通信が安定しやすい」
ホームルーターは、契約して端末さえ手に入れれば、あとはコンセントに接続するだけですぐにネット回線が利用できます。固定回線のように工事する必要がありませんので、利用までの期間が短く初期費用が安いことがメリットです。
さらに、モバイルルーターと比較して内蔵されているアンテナが大きいことから、基地局の電波を受信しやすい特徴があります。そのため、通信速度の安定性が必要なゲームや動画配信といったコンテンツでも、利用しやすいこともメリットです。
また、各通信機器まで飛ばすWi-Fi電波もモバイルルーターよりも強力になることから、ホームルーターから約10m程度離れても比較的繋がりやすいことが特徴です。
現在のWiMAX平均速度は約50Mbps程度となっていますので、4人が同時に同じ条件で通信を行っても、単純計算で一人当たり約12Mbpsほどの通信速度は確保できます。
WiMAXのホームルーターは、光回線よりも設置が容易で費用が安く、モバイルルーターでは安定性がなくストレスがたまるようなコンテンツでも、問題なく行える便利な回線です。
ホームルーターのデメリット「速度制限で夜間の通信速度が低速に」
ホームルーターの無制限プランに存在する短期通信制限について | ||||
WiMAXの制限内容 | Softbank airの制限内容 | |||
短期通信制限 | 3日/10GB以上の通信をした場合 | 条件不明 | ||
制限内容 | 翌日の18~26時まで 最大1Mbpsに制限 | 期間不明(利用者が多い時間帯) 数Mbps程度に制限 | ||
10GBでできること | 利用が集中する時間(夜間毎日) 音声通話やテレビ電話など 動画ファイル、画像ファイルの送受信 動画閲覧、ソフトのダウンロードなど | |||
ホームページ観覧 | スマホの場合 | パソコンの場合 | ||
約32,000回 | 約24,000回 | |||
Youtube | SD画質(480p) | 約20時間 | ||
HD画質(720p) | 約13時間 | |||
フルHD(1080p) | 約6.5時間 |
WiMAXやSoftbank airといったホームルーターの無制限プランには、上記のような短期通信制限が存在します。
WiMAXの場合は、3日間で10GB以上の通信をした際に、翌日の18時から26時までの8時間のみ、最大通信速度を1Mbpsに制限するという短期通信制限があります。ただし、3日で10GB以上のデータ通信とは、一般的な利用では消費できないほどの通信量です。
1日中ネットをしているような方や高画質の動画を見たいという方は別ですが、一般的な利用者であれば、消費するほうが難しいデータ量といえます。
WiMAXのホームルーターは、日中は無条件でいつでも高速通信が可能です。ただし、大容量のデータをやり取りした場合などは、低速通信になる時間があることがデメリットです。
また、WiMAXの電波は障害物に反射する特徴があります。そのため、スマホキャリア回線を利用するルーターと比較して、通信できる場所が限られてしまうデメリットもあります。
ただし、ホームルーターの場合は、設置場所を決定したら動かす必要はありません。ですので、電波の良い場所に設置さえしてしまえば、電波特性のデメリットはまったく気にする必要はなくなります。
一方のSoftbank airは、制限を適用する条件を明確には公開していません。ですが、利用者の口コミを見ると、夜間は毎日速度制限が適用されているようです。それ以外にも、通信速度が必要になりそうなコンテンツに限って速度を制限しています。
3.自宅Wi-FiならWiMAXのホームルーターが一番一般的
WiMAXのホームルーターは、下記の条件に当てはまる利用者の方におすすめです。
- サイト観覧や動画視聴をよくする人
- 動画配信やゲームも通信したい人
- 2~4人程度で同時通信する可能性がある人
- ネット回線の月額料金を安く済ませたい人
- 初期費用を安く済ませたい人
- すぐに回線を利用したい人
- 日中に通信することが多い人
- 3日で10GB以下の通信量が多い人
上記の条件は、夜間にネットを利用することが多いサラリーマンや学生の方の他、日中に通信することが多い主婦の方など大勢の一般的な利用者が当てはまる条件です。
上記以外で、大容量のデータ通信を日常的にする方、シューティングゲームや株・FX取引など特殊なコンテンツを使いたい方、5人以上の複数人で同時に回線を利用する場合がある方などは、光回線の方が最適になります。
また、サイト観覧や動画視聴といった一般的な使い方がメインで、複数人での同時利用などはしない方、3日で10GB以上の通信をする方などは、制限がないモバイルルーターが最適です。スマホキャリアの回線は障害物に強い特徴があるため、WiMAXが利用できない場所では光回線より安く簡単に設置できる自宅Wi-Fiになります。
WiMAXのホームルーターは「Try WiMAX」というサービスで、無料で15日間お試し利用ができます。ですので、自宅Wi-Fiを選んでいる方であれば、体験してみるのが正解です。
WiMAXを無料で利用してみて不満が残るようであれば、自分の環境に合っている回線を再度選択してみましょう。
4. 回線別 おすすめの自宅Wi-Fiはこれ!
これまで、光回線の無線LANルーターとモバイルルーター、ホームルーターについて、特徴とおすすめできる人物像を解説してきました。
各ルーターの特徴を踏まえたうえで、ここからは、各回線において特におすすめの契約先やルーターなどを紹介していきます。
4-1.光回線は実測値が速く、失敗しない契約先を選ぼう!
光回線を利用する自宅のWi-Fiは、利用する無線LANルーターの性能も重要ですが、それと同時に契約先の回線速度も重要になります。光回線は、利用する回線や契約先のプロバイダによって、実際に出る速度が多少変化する特徴があります。
また、大半の契約先には契約期間が定められています。そのため、一度契約すると2~6年ほどは同じ契約先を利用しないと損をしてしまいます。
ですので、初めに光回線を利用する方や、契約先で失敗したくない方であれば、比較的高速な回線で契約の縛りがない光回線のほうがおすすめです。
高速回線で安く縛りなしの「enひかり」
おすすめの光回線「enひかり」とその他のプロバイダ サービス比較 | |||||
サービス名 | enひかり | ドコモ光 | auひかり | Softbank光 | |
プロバイダ | 運営会社・縁人 | GMOとくとくBB | So-net | Yahoo!BB | |
契約期間 | 縛りなし | 2年 | 3年・2年 | 2年 | |
平均通信速度※ | 293.31Mbps | 197.87Mbps | 262.92Mbps | 204.62Mbps | |
スマホキャリア | UQ mobile (格安SIM) | ドコモ | au | Softbank | |
月額料金 | 戸建て | 4,300円 | 5,200円 | 1~36カ月 3,500円 37~60カ月 5,525円 61~72カ月 4,900円 | 5,200円 |
マンション | 3,300円 | 4,000円 | 1~24カ月 2.100円 以降 3.800円 | 3,800円 | |
回線工事費用 | 戸建て (最大) | 15,000円 | 18,000円 (無料) | 37,500円 (625円×60カ月) | 24,000円 (400円×60カ月) |
マンション (最大) | 15,000円 (無料) | 30,000円 (1,250円×24カ月) | |||
契約事務手数料 | 3,000円 | ||||
割引 | 高性能ルーター 1,000円 | 2,5000円 キャッシュバック | 月額割引 | 28,000円 キャッシュバック | |
実質料金 | 戸建て | 4,300円(永年) ⁺ 初期費用 18,000円 | 4284円(2年) | 4,450円(6年) | 4,853円(6年) |
マンション | 3,300円(永年) ⁺ 初期費用 18,000円 | 3,084円(2年) | 2,225円(2年) | 3,453円(6年) | |
スマホセット割 | 100円 | 0~1,000円 | 0~1,000円 | 0~1,000円 | |
スマホ基本料金 | 1,980~4,980円 | 1,980~6,980円 | 1,980~7,880円 | 1,980~7,480円 | |
スマホデータ通信料 | 1~21GBまでの間で 利用GBを決めて契約 | 1~7GBまでは 使った分だけ増額 |
フレッツ光のコラボ商品であるenひかりは、回線の実測平均速度が293.31Mbpsと高速で、月額料金が他社よりも約1,000円近く安い光回線のプロバイダです。
さらに、他のプロバイダでは契約期間が定められていますが、enひかりであれば契約後にいつ解約しても違約金が必要になることがありません。他のプロバイダのように複雑な割引はありませんが、月額料金が永年で使いやすい光回線です。
新たに光回線を契約する方であれば工事費が15,000円ほど必要です。ですが、回線をすでに使っていて光コンセントがある場合は、工事費が2,000円程度になります。
とにかく速度が高速で月額料金が安価なため、どのような利用者でも安心して契約できることがenひかりの最大のメリットです。
ただし、光回線の各プロバイダでは、スマホと同時契約することで適用されるセット割や割引キャンペーンなどを利用したほうが、初回契約時の実質料金が安くなる場合もあります。
ですので、契約を中途解約する心配がなく、家族の複数人が同じスマホキャリアを使っているような場合は、各スマホキャリアごとにおすすめの契約先も記載しています。
enひかりは高性能ルーター「WRC-1167GST2」が1,000円
WRC-1167GST2 スペック | |||
通信規格 | IEEE802.11a/b/g/n/ac | IPv6対応 (新規格回線が利用可能) | ○ |
同時接続数 | 16台・4人 | 回線自動切換え (混雑時に自動で回線を切替) | ○ |
最大速度 | 5Ghz 867Mbps 2.4Ghz 300Mbps | デュアルコアCPU (内部情報の高速処理) | ○ |
推奨利用環境 | 3階・4LDK | ビームフォーミング (指向性の電波で繋がりやすく) | ○ |
有線LAN | 1000Mbps対応 | MU-MIMO (同時接続でも高速に) | ○ |
有線LANポート数 | 4 | バンドステアリング (快適な通信帯域を自動選択) | ○ |
アンテナ数 | 4本 | かんたん設定 | ○ |
光回線でWi-Fiを利用するためには、専用の無線LANルーターを用意する必要があります。
enひかりでは新規のお申込みに限り、上記の「WRC-1167GST2」を1,000円で購入できるキャンペーンを開催しています。enひかりの平均速度は約300Mbps程ですので、上記のルーターであれば問題なく高速なWi-Fiが利用可能です。
3階建ての戸建てや4LDKほどのマンションで利用される方であれば、購入をおすすめいたします。
自宅Wi-Fiを上手に使うためには、光回線で利用する無線LANルーターの通信規格が11acや11axを含むものを選び、通信範囲が利用するエリア全体をカバーできるものを選択することが重要です。
その他、ルーターのCPU性能やアンテナの本数によって、通信のタイムラグが減少し、離れた場所でも速度が落ちることなく利用できるようになります。
そのため、ルーターを使って高度なゲームのリアルタイム通信などで不満を感じる際には、高いCPUやアンテナ数の多いゲーミングルーターと呼ばれる、専用の無線LANルーターを購入するようにしましょう。
4-2.モバイルルーターは短期通信制限がないものを選ぼう
2019年以前は、月間のデータ通信量に上限があるモバイルルーターが大半をしめており、無制限プランが満足に利用できるルーターはWiMAXのみでした。
ですが、現在ではWiMAX以外のスマホ回線を使ったモバイルルーターにもおすすめできる便利なサービスがあります。
気に入らなければ違約金なしで乗り換えられる「どんなときもWi-Fi」
どんなときもWi-Fi | ||||
契約期間 | 2年 | 事務手数料 | 3,000円 | |
月間データ通信量 | 無制限 | 月額料金 | 3,480円(24カ月) 3,980円(それ以降) | |
利用端末 | D1 | 解約違約金 | 0~12ヶ月目 | 19,000円 |
端末代金 | 0円(レンタル) | 13〜24ヶ月目 | 14,000円 | |
同時接続台数 | 5台 | 更新月 | 0円 | |
最大速度 | 150Mbps | 26ヶ月目以降 | 9,500円 | |
実測値 | 5~40Mbps程度 | 機器損害金 | 18,000円 |
スマホと同じ回線が無制限で利用できるどんなときもWi-Fiは、契約してルーターを手に入れるだけで1日を通して5~40Mbps程度の速度でネットが楽しめるモバイルルーターです。
どんなときもWi-Fiには、他社回線へ乗り換えをする際の違約金を立て替えてくれるキャンペーンが存在します。ですので、契約してから速度に不満があったり、他の回線にしたいと思ったりしたときは、簡単に乗り換えられることも利点の一つです。
注意点として、どんなときもWi-Fiは完全無制限というわけではなく、ネットワークを占有するレベルの大容量通信をした場合は、通信速度が384Kbpsに制限される場合があります。
また、違法ダウンロードなどの不正利用をすると、利用停止を行う場合があるとの記載が公式にあります。ですが、通常の利用をしている分には無制限のモバイルルーターです。
1日100GB以上動画を見ても利用可能という口コミや1ヶ月で500GB以上の通信も可能との口コミが利用者のなかには見つけられます。
どんなときもWi-Fiには2年間の契約期間があり、更新月以外に解約する場合はそれぞれ対応した違約金がかかります。その他、契約時には新品のルーターが送られてきますが、レンタル契約になっており、解約後に返却する必要があることが特徴です。
新しいサービスを利用するならサポート環境や情報量が重要です
どんなときもWi-Fi以外にも同じようなサービスを提供しているところはあります。
そのなかでどんなときもWi-Fiをおすすめするのは、問い合わせの「チャット相談」が便利ですぐに回答が来ること、知名度があり様々な情報がネット上にあることが理由です。
他にも無制限で使える安いモバイルルーターはありますが、電話がいつまでもサポートセンターへ繋がらなかったり、メールを送っても数日間返答がない企業も存在しています。
また、情報が少ない企業のモバイルルーターでは、問い合わせが返ってこないといつまでも悩むことになる可能性が高くなります。そのような面倒を避ける意味でも、どんなときもWi-Fiはサポートが充実している非常に優れたサービスです。
4-3.WiMAXのホームルーターはトータル料金で決めるのがベスト!
契約先によって通信速度が違う光回線やモバイルルーターとは違い、WiMAXはどこで契約しても同じ品質のサービスです。
申込先は違っても全ての通信をUQ コミュニケーションズが管理しています。そのため、契約期間全体で支払う料金によって契約先が簡単に選べるサービスになります。
現在WiMAXを最安級で契約できるプロバイダは、GMOとくとくBBのキャッシュバックキャンペーンです。
高額キャッシュバックでWiMAX最安値級「GMOとくとくBB」
2020年2月 GMOとくとくBB キャッシュバック | |
プラン名 | ギガ放題 |
契約期間 | 3年 |
月間データ量 | 無制限 |
機種名 | WiMAX HOME 02 |
1~2ヵ月目 | 3,609円 |
それ以降 | 4,263円 |
事務手数料 | 3.000円 |
端末代金 | 0円 |
キャッシュバック | 34,600円⁺3000円 |
トータル料金 | 117,560円 |
実質月額 | 3,266円 |
毎月違う金額のキャッシュバックを用意して、常にWiMAXの最安値級をキープしているGMOとくとくBBは、実質月額3,266円でホームルーターの最新機種L02が契約できます。
WiMAXのホームルーターを契約する上で一番安く利用できるプロバイダですので、初めてWiMAXを契約するのであれば全ての方におすすめです。
現在は、通常のキャッシュバックの他に、月額980円(2か月無料)のスマホ安心パックを契約することで、⁺3000円のキャッシュバック増額が追加されるお得な月になっています。
ただし、こちらの高額キャッシュバックは、初回限定のキャンペーンになっており、2回目からは利用できません。また、キャッシュバックの受け取りは、端末を受け取った月を含む11か月目に基本メールアドレス宛に届くメールに返答する必要があります。
他にも、2種類の有料オプション(2カ月無料)⁺ スマホ安心パックに加入することが条件です。そのため、最安値でWiMAXを契約するには、契約後にGMOのマイページよりそれぞれの有料オプションを解約する手間がかかります。
- 契約後にBBnaviにログインし、3種類の有料オプションを解約する(2か月以内)
- 普段使っているアドレスに契約時に作成したメールアドレスを転送設定する
- 11カ月目に届くメールを確認する
- キャッシュバックを受け取る口座情報を入力して返信(メール到着翌月末日まで)
- 返信の翌月末日にキャッシュバックが振り込まれる
という手順で特典を受け取る必要があります。メールを確認し忘れるとキャッシュバックは無効になりますので、安くするためには注意や手間がかかることがデメリットです。
とはいっても、一番安く契約できる方法ですので、上記の方法が問題ない方には断然おすすめのプロバイダです。
月額割引が安く違約金負担してくれる「Broad WiMAX」
2020年2月 Broad WiMAX | |
プラン名 | ギガ放題 |
契約期間 | 3年 |
月間データ量 | 無制限 |
機種名 | WiMAX HOME 02 |
1~2ヵ月目 | 2,726円 |
3~24ヵ月目 | 3,411円 |
25ヵ月目~ | 4,041円 |
事務手数料 | 3.000円 |
初期費用 | 18,857円 (クレカ支払⁺オプション加入で実質無料) |
有料オプション(特典条件) | 550円(初月解約) |
端末代金 | 0円 |
キャッシュバック | 10,000円 |
トータル料金 | 122,536円 |
実質月額 | 3,404円 |
Broad WiMAXはGMOとくとくBBとは違い、契約するだけで月額割引が適用され、誰でも何回でも安く契約できるおすすめのWiMAXプロバイダです。
さらに、契約の翌月に受け取ることができる10,000円のキャッシュバックが存在します。(アフィリエイト登録などができない場合は1万円を引いた額で文章を作成いたします。ご連絡ください。)
3年間の実質月額は3,404円と安価で、GMOのように一度しか利用できないキャンペーンではないため、いつでも利用できることがメリットです。
ただし、Broad WiMAXには、他のプロバイダには存在しない18,857円という高額な初期費用が存在します。初期費用を無料にするには、Web上から申し込みを行い、支払方法をクレジットカードに指定して、2種類の有料オプションに加入することが条件です。
ほとんどのプロバイダではクレジット支払いが主流ですので、大抵の方は問題なく無料にすることができますが、Broad WiMAXも有料オプションを解約する手間が必要になります。
その他、Broad WiMAXは、他社回線の違約金を肩代わりするキャンペーンを行っている珍しいプロバイダです。光回線やモバイルルーターを契約していて何かしらの不満がある方であれば、更新月以外であっても安く乗り換えられることが大きなメリットとなっています。
まとめ
自宅Wi-Fiについて、光回線とモバイルルーター、ホームルーターのどれがおすすめなのかを解説してまいりました。
5人を超える複数人で同時に回線を利用する方、回線の反応速度が必要なコンテンツを利用することが多い方は、最も高速で安定性も高い光回線がベストです。ただし、光回線は高速すぎるため、少人数では性能を生かしきれない場合も多くあります。費用も高額です。
また、動画視聴やサイトを見て回るだけの利用であればモバイルルーターを使った自宅Wi-Fiでも問題ないことも多いです。ただし、通信速度は最も低速で、電波の安定性も低いです。そのため、複数人の利用やオンラインゲームなどのコンテンツには向いていません。
1~4人程度でオンラインゲームも自宅で楽しむといった使い方であれば、モバイルルーターよりも通信が安定するWiMAXのホームルーターが目的に合っています。
総合して、一般的な利用方法で安心して使える自宅Wi-Fiは、ホームルーターが一番おすすめという結果となります。
光回線・モバイルルーター・ホームルーター共に、合った使い方や問題点を詳しく解説しましたので、自分に最適な自宅Wi-Fiを選択する際に参考にしていただければ幸いです。
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