コンビニWi-Fiの安全な使い方とは?必要な5つのセキュリティ対策を解説

コンビニ Wi-Fi ポケットwifiの基礎知識

通信機器があれば誰でも外でネット通信が使えるコンビニWi-Fiは、非常に便利でありがたいサービスです。

特に、スマホなどで月間データ通信料に上限があるプランを契約している方は、コンビニWi-Fiはいくらでも使い放題ですので通信量が抑えられて非常に助かります。

ですが、コンビニなどの無料Wi-Fiスポットは、

  • ハッキングやウィルスに感染するかもしれないから使わない
  • 安全な使い方を知らないから怖い
  • 個人情報やID・パスワードが漏れてないか心配

と感じる方もいらっしゃいます。実際に、無料Wi-Fiのセキュリティを調査する実験では、数時間のうちにアクセスした2,000名のうち、60%の個人情報やデバイスの情報が収集できたそうです。

ご報告:参照URL:https://spectrum-tech.co.jp/incident.html

の15の項目に書かれた内容です。

ですので、コンビニWi-Fiを利用するなら知っておくべき必要なセキュリティ対策を紹介します。この記事を読めば、あなたはコンビニWi-Fiに潜むリスクや危険を少なくする使い方がわかりますので、是非ご一読ください。

1.コンビニWi-Fiはセキュリティが低い!正しい使い方を学ぼう

Wi-Fi

コンビニWi-Fiのセキュリティが低い最大の原因は、特定のパスワードがなく誰でも簡単に接続できることです。そのため、自分でパスワードが設定できる、通常のポケットwifiとは別物と考えなければいけません。

コンビニやコーヒーショップ、レストランやショッピングセンター、駅や高速道路などで提供されるWi-Fiは、サイト登録などの条件を満たせば不特定多数が使える無料Wi-Fiです。

利用者の中に悪意を持ったハッカーなどがいると、他の端末に不正アクセスされウイルスを仕込まれたり、個人情報を抜き取られたりする可能性があります。特に登録すれば次回からは自動接続するコンビニWi-Fiは、気が付かないうちに繋がっていることも多いです。

そのままにしておくと、いつの間にかデバイスの挙動がおかしくなったり、情報が盗まれたりする可能性もありますので対策が必要といえます。

対策をすれば、完全とはいえませんがある程度セキュリティを高めて不正アクセスを減らすことは可能です。ですので、コンビニWi-Fiにどのような危険があるのか、どんな対策があるのかについて学んでいきましょう。

2.コンビニWi-Fiに存在する危険性について

危険

コンビニWi-Fiはパスワードがなく誰でも回線に接続できることから、悪意を持ったユーザーを防ぐことができません。

そのような場合に無防備で無料Wi-Fiを利用する危険性を解説します。パスワードが求められないことによってどのような危険がコンビニWi-Fiには存在するのでしょうか?

2-1.コンビニWi-Fiに偽装された回線に接続する危険がある

悪意を持ったハッカーは、コンビニなどの無料Wi-Fi回線を偽装して、他人を自分の回線に引き込み様々な不正アクセスを他のデバイスに仕掛けることがあります。

Wi-Fiの回線にはそれぞれ「SSID」と呼ばれるアクセスポイント名がついています。簡単に言うと、SSIDとはWi-Fiを利用する際の接続先の名前です。

例えば、主要なコンビニでは下記のようなSSIDを使っています。

  • セブンイレブン = 7SPOT
  • ローソン = LAWSON_Free_Wi-Fi
  • ファミリーマート = Famima_Wi-Fi

Wi-Fiの利用者は、デバイスから上記のようなSSIDを選んで接続することで、コンビニWi-Fiの無料通信を使うことが可能になります。

実は、このSSIDは回線の契約者が自由に名前を付けることが可能です。そのため、不正アクセスすることを目的として、コンビニのSSID名と同じもしくは似たような名前の回線を用意する悪質なハッカーが存在します。

Wi-Fiの利用者はSSIDの名前でWi-Fi回線を判断しますので、気が付かないうちに本当のコンビニWi-Fiではない、悪意を持った人の回線に紛れ込む可能性があります。

2-2.個人情報が漏洩する可能性がある

悪質なハッカーの回線に接続すると、自分の情報は相手に筒抜けになってしまいます。

また、他人のデバイスに表示するWebページも偽装される可能性もあります。例えば、コンビニのPRページやネットショップなどと同じ見た目のサイトを作り、会員登録情報などを請求することも可能なのです。

Wi-Fiの利用者が偽装されたWebページに気づかず、求められるまま個人情報を入力してしまうと大変危険です。氏名や生年月日、住所、クレジット情報、ログインID・パスワードなど、重要な情報が流出してしまいます。

大事な情報がいつの間にか悪意のある第三者に知られてしまう可能性があるのです。

2-3.ウィルスに感染する危険がある

コンビニWi-Fiを偽装した不明な回線では、ウィルスが混入されたアプリを強制的にダウンロードさせられる危険性もあります。

そのようなものをダウンロードしてしまうと、個人情報の流失はもちろんのこと、スマホを遠隔操作されたり、カメラを勝手に起動し盗聴できるようなウィルスまで、様々な不具合がでてくる危険性があります。

2-4.成りすまし被害にあう可能性がある

悪意がある第三者にIDやパスワードなどを知られてしまえば、SNSやネットショップなどを代わりに利用される危険性は非常に高まります。

ネットバンクに不正アクセスされ勝手に送金されたり、SNSの写真やデータ、会話履歴、連絡先などをすべてコピーされたり、友達に金銭を要求したりやりたい放題です。

また、利用頻度が低いメールアドレスやアカウントなどがある方は、犯罪に利用される可能性も十分考えられます。自分に成りすまされ被害を受ける危険性があります。

2-5.本物のコンビニWi-Fiでも通信履歴は簡単に覗き見できる

コンビニWi-Fiなどの不特定多数が接続する回線は、知識さえあれば比較的簡単に利用者が今していることを覗き見ることが可能な回線です。

例えば、無料Wi-Fiを提供しているお店では、店内でWi-Fiを利用している人のアクセス履歴を元にして、商品開発やマーケティングの対策を取ることもやろうと思えば可能です。

さらに、回線の保有者ではなく同じ回線を利用している人であっても、簡単なハッキングツールを導入して他人のアクセス履歴や入力された情報も覗き見できます。必要な機材は1万円以下の安価なものもありますし、簡単にハッキングできるアプリなども存在します。

ご報告:参照URL:https://blog.kaspersky.co.jp/kaspersky-secure-connection/12703/

の「ハッキングの手口」上側に書かれた内容です。

自分が独自に契約した回線であれば、利用者をパスワードによって選別できますので安心できます。できることなら、不特定多数が接続するWi-Fiは利用しないことがベストです。

とはいっても、毎月のデータ通信料に上限がある方や、ちょっとした際にコンビニWi-Fiを利用したいとお考えの方は大勢いらっしゃいますよね。

コンビニWi-Fiを利用するのであれば、無料Wi-Fiには様々な危険がありますので、それぞれの危険に対するセキュリティを高める使い方を知っておくべきです。

3.コンビニWi-Fiでもセキュリティを高める5つの方法

コンビニ Wi-Fi

ここまで、コンビニWi-Fiを偽装した悪意のある第三者の回線と、コンビニWi-Fiに潜む危険性について解説しました。

では、どのようなセキュリティ対策をすれば危険性を減らすことができるのでしょうか?

これからご紹介する方法は、不特定多数が接続する回線であれば知っておくべき内容となっていますので、それぞれの内容を詳しく理解してWi-Fiのセキュリティを高めましょう。

3-1.「ID・パスワード」個人情報は入力しない

不特定多数が接続する回線では、通信している内容は筒抜けであると知っておくことが重要です。そのため、個人情報を特定するような内容は入力するべきではありません。

例えるなら、個人が契約するネット回線は自室のテレビです。一方の無料Wi-Fiスポットは誰でも視聴できる映画館です。上映する内容は選ぶべきですよね。

コンビニなどの無料Wi-Fiスポットの回線名(SSID)は偽装することができます。そのため、似たような名前のWi-Fi回線に接続しないように心がけていたとしても、完全に同じ名前に偽装される事もありますので安全とはいえません。

以上の理由から、コンビニWi-Fiでは、何があってもIDやパスワードなどの個人情報は入力しないほうが安全です。出先では、ネットショップでの買い物やSNSのログインなどは、独自に契約したWiMAXやポケットwifiなど行うのがベストです。

3-2.通信機器のOSを最新のものにする

スマホやノートパソコンなどのデバイスは、常にOSを更新することでセキュリティホールというハッキングやウィルスの進入口をなくしています。

そのため、古いOSのまま通信機器を利用していると、セキュリティホールが最新ではないため危険なハッキングやウィルスの対象になりやすいです。

OSは最新のものにしておくよう心がけることで、ある程度は被害を防ぎやすくなります。無料Wi-Fi回線の真偽を見分けることは技術的に困難です。利用するのであれば、ハッキングやウィルスには常に気をつけなければいけません。

3-3.暗号化されているWebページ「https」のみを利用する

ご報告:画像は自作です。クオリティが悪い場合は差し替えをお願いいたします。

WebページにはURLと呼ばれる保存場所を特定する住所があります。実はURLには「https://」から始まるものと、「http://」から始まるものの2種類が存在します。両者の違いは、URLの左側に鍵マークがついているかどうかで判断が可能です。

このうち「https://」は、セキュア(secure)というセキュリティ対策が取られたページで、SSLという方法で通信内容を暗号化しています。そのため、URLが「https://」から始まるサイトであれば、個人情報であっても相手に安心して届けることが可能です。

一方の「http://」は、ページの記載内容を第三者に差し替えられたり、情報を覗き見たり、個人情報を抜き出すことが可能なWebページになります。

この二つを例えると、「https://」は封筒に入った書類で、「http://」ははがきというイメージです。いまどきのサイトはほとんど「https://」を利用していますが、なかには故意に「https://」と「http://」が混合になっているようなサイトもありますので注意してください。

「http://」は第三者が通信の内容を除き見ることができる通信ですので、無料Wi-Fiスポットに限らず、重要な情報を入力する際にはURLに最大限の注意が必要です。

3-4.自動接続機能は使わない

コンビニWi-Fiを含めたWi-Fi回線には、電波を受信した際に自動で接続する自動接続機能があります。例えば、セブンイレブンのWi-Fiに登録すると、次回からはセブンイレブンに近づいただけで勝手にコンビニWi-Fiに接続されてしまいます。

スマホにはデータ通信が普段からありますので、近くの無料Wi-Fiに勝手に接続したことを知らずに使っていると、気がつかないうちに個人情報を入力してしまう危険があります。

また、ウィルスが入っているデータをダウンロードしてしまうこともありますので、パスワードがないWi-Fiを利用する際には、自動接続機能をOFFにして、手動で接続するようにするクセを付けることが重要です。

お使いの端末がiPhoneの場合は、Wi-Fi設定画面の回線一覧から、自動接続をOFFにしたい回線を選び、右側にある[!]マークをタップすれば自動接続の設定画面になります。

Androidの場合は機種ごとに設定の方法が異なります。ですが、「MacroDroid」などのアプリを利用すれば、自宅や仕事場の付近だけWi-Fiに自動接続するような設定ができます。アプリを使えば、出先では自動接続を強制的にOFFにすることが可能です。

3-5.VPNを利用する

VPNとは、不特定多数が接続できる回線でも仮想の専用線を作ることで、特定の人しか利用できない通信を作り出すサービスです。

VPNは、月額料金制で様々なデバイス間で使いまわせるサービスや、無料アプリなどを使って通信を保護します。暗号化や承認、トンネリングなどの技術でデータを保護するため、信頼のおける企業のVPNを使えばコンビニWi-Fiでも安全な通信が可能です。

ただし、複雑な暗号化など技術の特性から、通信速度は必ず何割か損なわれるのは避けられません。また、コンビニWi-Fiを使う際にVPNアプリを使い忘れると、暗号化されていないそのままの回線を使うことになります。

VPNアプリのなかには不完全なサービスもあるので注意しよう

VPNは、無料アプリを含めた様々な企業がサービスを提供していることから、なかにはサービスを提供している企業自体が情報を収集しているアプリや、VPNと歌っていても暗号化が完全でないものも多く存在します。

VPNを利用することで余計な広告が届くようになったり、アプリ自体にウィルスがあるものもありますので、使えば安全というものではありません。いつの間にかアプリが無効になるものも多く、VPNアプリを使っても意味のないものも多いです。

ですので、VPNを利用する際は提供先の口コミや信条をチェックして、信頼できるサービスを選択することが重要です。

例えば、高い暗号化標準の強固なセキュリティとともに、絶対に活動ログおよび接続ログを記録しないことを明記している、「ExpressVPN」などのようなVPNがおすすめです。

ExpressVPNは有料になりますが、契約すればパソコンからスマホまで使いまわすことができて、VPNのなかで比較的高速な通信が可能という優れたサービスになっています。

上記のようなVPNを使えば、コンビニWi-Fiでも安全な通信ができます。ただし、コンビニWi-Fiを使う際に、VPNアプリを使い忘れるとまったく意味がありません。

ですので、コンビニWi-Fiでは完全にプライベートな通信はできないと理解するのが、コンビニWi-Fiのセキュリティを高める重要なコツです。

ご報告:参照URL:https://internet.watch.impress.co.jp/docs/news/1041530.html

に書かれた内容です。

4.セキュリティとクオリティの両立は鍵つきのWi-Fiがベスト

Wi-Fi

コンビニWi-Fiのセキュリティの低さは、同じ回線にだれでもアクセスできることが大きな理由になっています。コンビニWi-Fiのような不特定多数が接続できるWi-Fiには、上記の画像のように鍵(パスワード)がついていません。

一方、独自に契約するポケットwifi回線は鍵がついています。Wi-Fiに接続する際にパスワードが必要ですので、悪意のある第三者に自分の回線に進入される心配がありません。

回線のセキュリティを高めるのであれば、使う人物が明確な回線を利用するのが最良です。

また、評判がよく安心して利用できるVPNサービスを利用すれば、コンビニWi-Fiでも「安全に」利用することは可能です。ただし、無料Wi-Fiは利用者数の増加やVPNの利用などによって、通信速度が大幅に低下することは避けられません。

セキュリティとクオリティの両立を考慮するなら、独自に契約できる自分専用の回線がベストです。さらに、WiMAXやポケットWi-Fiなどを契約すれば、コンビニWi-Fiに限らず多くの地域で優れた品質の通信が楽しめます。

4-1.ポケットwifiの人気には訳があります

無料のWi-Fiスポットが増えてきているとはいえ、契約するだけで屋内・屋外を問わず通信できるポケットwifiの契約者は現在でも非常に増えています。

特に月間の通信が無制限で利用できるWiMAXは、2019年に入り3,400万台という契約数になるほど人気があります。単純計算で日本人の4人に一人がWiMAXを利用しているのです。

あなたのように、個人情報の悪用やウィルスの被害に会うことを想定されている方は大勢いらっしゃるようです。

今は、固定回線よりも安く契約できる無制限プランのモバイル回線が増えてきていますので、セキュリティと共にクオリティも求める方は、独自に契約できるポケットwifiを考慮してみてはいかがでしょうか?

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